
芸術の秋ということで札幌にある芸術の森へ着物を着て,ムーミン展に行ってまいりました.札幌芸術の森は札幌市郊外にある屋外と屋内の美術館など各種施設を有する公共施設で,中心部からだと車で30分ぐらいかかります.現在札幌は初雪が降ったので,もう少し紅葉は進んでいますが,屋外の作品とのコントラストも素敵です.
皆さんの中にはムーミンのアニメを実際ご覧になった方はどのぐらいいらっしゃるのでしょうか?私はトムとジェリーやガンバの冒険などのアニメ世代なのですがムーミンは少し陰鬱な感じがするアニメだった記憶があります.今回作品を見て特に感じたのは大人になってから,読んだり見たりすると深く感じ入ることができる作品だと思いました.言うなれば大人のための児童文学というジャンルです.
さて,いつも美術館に行くときはそのテーマに沿った着物で鑑賞するのですが,今回ムーミン展は少しお題が難しかったです.ムーミン自体が具体的な生き物ではないためです.
そこで,ムーミン谷という森のイメージで出かけることにしました.
なんとなく,この帯がムーミン谷に生えている見慣れない植物と想像し,あとは森なので緑をメインに考えていきました.
展示会場では,精緻な絵の数々,単純化されているムーミン.影絵もとてもかわいかったです.影絵の撮影に使っていた人形はフィンランドの子供たちが切り抜いて作ったもの.このような美術教育は楽しいですね.北海道だと現在はウポポイが話題になっていますが,アイヌのお話を地元の小学生が影絵で作成してもよいでしょう.
ちなみに,スヌーピー,ミッキーマウス,クレヨンしんちゃんなどと同じくムーミンも時代を変えてプロポーション(全体の顔つきやバランスのことです)が変化しています.
本日の着物コーデのまとめ
芸術の森とムーミン展なので,森とか池の植物のイメージで.緑中心の帯周り.
着物の紫とはほぼ対照配色です.



