【キモノプラス】[着物でお出かけ]　美しい景色を探しに「木島櫻谷ー山水夢中ー」展へ

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[着物でお出かけ]　美しい景色を探しに「木島櫻谷ー山水夢中ー」展へ

はたみさこ

2023年06月20日 30

今回は、東京・六本木にある「泉屋博古館東京」で開催中の「木島櫻谷ー山水夢中ー」展へお出かけしました。木島櫻谷（このしまおうこく）は、明治から昭和初期に活躍した京都の日本画家です。叙情的な動物画で有名ですが、写生を重んじ、旅行をしながら絵を描き続け、写生帖は600冊以上も残っています。もちろん、屏風や襖に描かれた美しい山水画も見逃せません。

「写生帖」　※こちらの作品は撮影OKでした一番魅力的に感じた作品は６曲１双の屏風絵「寒月」。下弦の月に照らされた雪の竹林を一匹の狐が歩いている作品です。一見モノクロの墨絵のようにも見えますが、実物は深みのある群青色の濃淡が美しく、奥行きがあり写真のようにリアルです。澄みきった空気と凍てつく寒さが伝わってきました。ちょうど作品の前に椅子があり、平日で来館者も少なかったので、休憩しながら美しい景色を隅々までじっくり堪能することができました。

「寒月」　※写真はパンフレットよりお借りしましたあまりにも印象的な絵に心を奪われてしまい、その後は上の空で鑑賞していたようで、最後の展示ブースを見逃していたことに帰宅してから気がつきました。次はどこで出会えるかわかりませんが、また見に行きたい作品です。みなさんもお気に入りの作品を探しに行ってみてください。

ブルーの帯揚げを差し色にして、涼しげなコーディネートにしました。ーーーーー「木島櫻谷ー山水夢中ー」開催期間：2023.6.3(土)〜2023.7.23(日) 前期/2023.6.3(土)〜2023.6.25(日) 後期/2023.6.27(火)〜2023.7.23(日) https://sen-oku.or.jp/program/2023_konoshimaokoku_tokyo/ 泉屋博古館　東京東京都港区六本木1-5-1 東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」徒歩３分

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