<絞り染め体験工房 いづつ>でつくる、『世界に一枚しかない自分だけの浴衣』

夏が近くなると「浴衣でお出かけしたいな」と思う方は多いのではないでしょうか。
お手持ちの浴衣でお出かけするのも良いですが、今年は『世界で一枚だけのオリジナル浴衣』で「特別な夏の思い出」を作りませんか?
今回は、京都にある<絞り染め体験工房 いづつ>で出来る「浴衣 染め体験」で自分だけの浴衣を作り、その浴衣を着てお出かけする、全4回の連載コラムでお届けいたします。
第1回は「浴衣 染め体験」の様子をご紹介いたします。
『世界に一枚しかない自分だけの浴衣』
柄や色は自分で選ぶことができ、好みに合わせて作れますよ!
『特別な一着を着てお出かけ』素敵な思い出になること間違いなしです。
今年はいつもと違う夏の思い出を作りましょう!!
【目次】
1.京都で出来る。絞り染め体験工房へ
2.「浴衣 染め体験」の全貌
3.「世界に一枚だけの浴衣」が完成!
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1.京都で出来る。絞り染め体験工房へ
京都市地下鉄 烏丸線「丸太町」駅より徒歩5分のところにある<絞り染め体験工房 いづつ>。

駅からもアクセスが良く、近くに観光スポットや飲食店もあるので染め体験が終わった後も、京都をたっぷり楽しむことができますよ!
浴衣だけではなく、手ぬぐいやスカーフ・風呂敷の絞り染め体験もできるので、観光の合間にもおすすめです!
「雪花絞り(せっかしぼり)」という技法を用いて浴衣を染めます。
浴衣を一着作るためには白生地を一反、染めないといけません。
なんと一反、約12〜13メートル!
「大変そう…」と思われるかもしれませんが、出来上がった時の感動は体験した人にしか味わえません。
浴衣を染めるところから体験できるのは大変珍しく、興味がある方は多いのではないでしょうか。
どのような工程で進めていくのかご紹介したいと思います。
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2.「浴衣 染め体験」の全貌
今回体験するのは中本 あやかさん。
染め体験の経験はなく「上手くできるかな?」と話すも楽しみにしていたそう。
そして教えていただくのは<絞り染め体験工房 いづつ>の山田 智久さん。
「サポートするので大丈夫ですよ」と心強い一言。
それでは早速「浴衣 染め体験」の様子をご紹介していきます!
①自分の作りたい「柄・色」を決める
工房に入ると左手の壁一面に見本がディスプレイされているので、柄はこちらを参考にしましょう。
ホームページにも柄見本が載っているので、気になる方は覗いてみてくださいね。
(HP:https://izutsu-kyoto.jp/)

色は「真っ赤」以外であれば表現できるとのこと。
過去には「阪急電車の色で」という希望もあったそうですよ!
染めたい色がある場合は、画像でもいいので持っていくことをお勧めします。
山田さんがその場で色を調合し、染料液を作ってくれますよ。
今回選んだ柄・色はこちらです。
真ん中のお花の部分は水色、周りの部分は深みのある緑を選びました。

この手ぬぐいは浴衣を染める前に試し染めしたものです。
この時に色の確認や、染料液に浸ける際の注意点などレクチャーしていただけるのでとても安心です。
②生地を折り畳んでいく
柄と色が決まれば、「生地を折り畳む」作業を始めていきます。
畳み方は、正方形・長方形・正三角形・二等辺三角形・ひし形などがあり、選んだ柄によって変わります。
まずは巻かれている反物を解いていくところから始まります。(写真:左側)
全部解いたら、生地を半分に折りアイロンをかけます。
それをさらに半分に折り、アイロンをかけます。(写真:右側)

反物を4分の1の幅にできたら、準備は完了です。
これから生地を折り畳んでいきます。
今回選んだ柄の折り方は、正三角形です。
まずは山田さんに折り始めを教えていただき、早速折り畳んでいきます!

初めに山田さんに折って貰ったら生地を裏返し、折り返します。
すると綺麗な正三角形に!

折り返した輪の部分にアイロンをかけて裏返し、折り返す。
角の部分にシワが出来ないよう、気をつけながら最後まで繰り返し折り進めていきます。

山田さんによると、黙々と生地を折り畳んでいく作業には個性が出るそうですが、皆さんは得意でしょうか。
中本さんは「無心で作業するのが好きなのであっという間でした」と楽しめた様子でした。
すべて折り畳むとこうなります。

長さ12〜13メートルある反物がこんなにコンパクトになりました。
ちゃんと角が折れているか確認してもらい、いよいよ「染め」の作業に移ります!
③染めるための準備
染め方は至ってシンプル。
折り畳んだ生地を、ドボンと染料液に浸けるだけです。
まずは、下の写真のようにアクリルの板で挟み固定します。
このように板と板でぎゅっと挟むことで、ゆっくりと染料が染み込んでいき柄となるんです。

④いよいよ染めの工程へ
エプロンをお借りし、いよいよ体験のメインである工程へ。
染料液に浸けてしまうとやり直しの効かない、一番緊張する工程です!
山田さんにどこのラインまで浸けるのか、時間はどのくらい浸けておくのか、しっかりと確認します。

いざ、染料液へ!!

山田さんが浸ける位置や染料液から出すタイミングなど、アドバイスしてくれるので、失敗することはありませんよ。
上の写真で浸けているのは、正三角形の角で「お花」になる部分です。

写真 左:角から入れ、真ん中くらいまで染料液に浸けました。
写真 右:次に反対側を、同じく真ん中くらいまで染めます。

ゆっくり引き上げたら染めの工程は終了です!

⑤余分な染料を洗い流す
アクリルの板から取り外し、水の中で生地を広げていきます。
どのように染まったのか…ドキドキ。緊張する瞬間です!!

どうでしょうか?
とっても綺麗に染まっており、中本さんも大満足!

20分ほど水洗いしたら、体験は終了です。
出来上がった生地は、約一週間ほどで送っていただけます。
お仕立てを希望される方も大丈夫!
1ヶ月〜1ヶ月半ほどで送っていただけますよ。
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3.「世界に一枚だけの浴衣」が完成!
完成した浴衣を着てみました!

いかがですか?
落ち着いた大人可愛い浴衣に仕上がりました♡
涼しげに見える配色で、夏に活躍してくれそうです!!
夏は浴衣でお出かけしたくなりますが、今年の予定はお決まりでしょうか?
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今回は、浴衣を作りお出かけする連載コラムの第1回として<絞り染め体験工房 いづつ>で出来る「浴衣 染め体験」をご紹介いたしましたが、いかがでしたか?
染めるところから体験できる浴衣作り。
山田さんのサポートもあるので難しくありません。
お友達同士で染め体験をし、自分だけの可愛い浴衣で今年の夏は楽しみませんか?
第2回は<絞り染め体験工房 いづつ>をご紹介。
第3・4回は、今回作った浴衣を実際に着て、おしゃれな街「神戸」散策の様子をご紹介いたします。コーディネートもご紹介しているので、ぜひご覧ください!
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▼撮影協力
絞り染め体験工房株式会社 いづつ
●住所:京都市中京区衣棚通竹屋町下ル花立町258
●電話:075-223-0122
●営業時間:10:00〜18:00
●定休日:日曜日・祝日
●アクセス:京都市地下鉄 烏丸線「丸太町駅」より徒歩5分
京都市バス 「烏丸丸太町」バス停より徒歩5分
●HP:https://izutsu-kyoto.jp/
▼浴衣お仕立て
着物仕立 ひらやま
●住所:神奈川県川崎市中原区木月1丁目32号3
●電話:044-752-1629
●HP:https://www.hirayama-sitateya.com/index.html
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※データは2022年3月時点での情報です。
最新の情報は施設にお問い合わせください。
▼STAFF
モデル:中本あやか
撮影:岩嵜一真
取材・文:キモノプラス編集部