【お茶会特集⑤】お茶会に行くときはどんな服装がいいの?
日本の伝統文化の1つ、「茶道」。
茶道には、おもてなしの精神やわびさびの心など、美しい魅力がたくさん。

知れば知るほど魅了されるお茶の世界。
このお茶会特集では、茶道初心者さんに向けて、お茶会に関する知識や情報・魅力をたっぷりお届けしていきます!
今回は、お茶会に適した服装をご紹介します。
それでは、スタートです!
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1.お茶会時の服装~女性編~
【洋服の場合】
ワンピースやブラウスにスカートの組み合わせが◎。
色は、落ち着いた色味を選ぶようにしましょう。
反対に
・派手すぎる色や柄の洋服
・露出の激しい服装
・正座をしたときに膝がみえる丈のスカート
・デニムパンツなどカジュアルすぎるもの
これらの服装は、お茶会時には避けましょう。
【着物の場合】
参加するお茶会の種類や格式に応じて、ふさわしい着物を選ぶことが必要です。
●初釜(はつがま)や格式の高いお茶会
初釜・・・新年に初めて釜を開き、最初に行われるお茶会のこと
こちらは華やかなお茶会ですので、訪問着や付下げなどで、華やかな色柄の着物がオススメです。
また、未婚女性は振袖を着ていくのも場が華やかになり良いでしょう。
〈訪問着〉

〈付け下げ〉

帯は格式の高い柄の袋帯を合わせるのがオススメです。

●月釜(つきがま)、大寄せ(おおよせ)のお茶会
月釜・・・毎月決まった日時で開かれるお茶会のこと
大寄せ・・・大人数で催されるお茶会のこと
こちらは、お茶会初心者さんでも気軽に参加できるお茶会です。
あまり格式張らなくて大丈夫ですので、この場合は、色無地や江戸小紋で大丈夫です。
〈色無地〉

〈江戸小紋〉

帯は古典柄の袋帯や名古屋帯がオススメです。

●お稽古のお茶会
小紋や紬など、普段着とされる着物で大丈夫です。
帯は洒落袋帯や名古屋帯がオススメです。
お茶会参加時の着物選びのマナーとしては、
・場面によって着物の格式をあわせる
・色や柄は季節感を大切にする
・亭主や正客よりも格の高い着物にならないようにする
これらのことを気をつけておけば大丈夫です。
参加するお茶会のテーマやTPOに合わせた着物コーディネートを楽しみましょう!
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2.お茶会時の服装~男性編~
【洋服の場合】
やはりスーツスタイルが好ましいでしょう。
黒や紺など落ち着いた色のスーツに無地の白シャツ、派手でない柄のネクタイの組み合わせが基本です。
【着物の場合】
男性の場合は、かしこまった席ではお召に仙台平の袴や茶袴、紋付に仙台平の袴の組み合わせがベターです。
簡単なお茶会やお稽古の際には、紬などを着ることもあります。

※TPOによっては、予めお師匠さんや先生に服装の相談をされることをオススメします。
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3.共通事項
その他に男女共通の服装マナーとしては、
・着物の場合、無地の白襟・白足袋を着用
・洋服の場合、無地の白い靴下を持っていき履き替える
この2点があります。
〈なぜ白い靴下を履き替えることが必要?〉
外から履いてきたものを清潔なものに履き替え、心身ともに清潔にして茶室に入る、という心構えのため。
おもてなし精神が大切にされる茶道の世界。
着物選びは、もてなす側にとっても招かれた側にとってもその精神を表す大切な手段の一つです。
場面にあった着物選びで、素敵なお茶会時間を過ごしてくださいね。
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お茶会特集、いかがだったでしょうか。
第5回は、お茶会に参加する際の服装編でした。
それでは、次回もお楽しみに!
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撮影:岩嵜一真
撮影協力:茶瑠 BY 淡交社
編集・文:キモノプラス編集部