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文様図鑑 vol.22 華紋(かもん)

美しい自然を切り取った文様に、幸せを願う吉祥紋、時にはダジャレを効かせた洒落紋など、着物には数え切れないほどたくさんの文様を見つけることができます。
デザイン性の高さはもちろんのこと、その文様に込められた意味を知ると着物はもっと面白くなるはず!「文様図鑑」では毎回、着物や帯から素敵な文様を紹介します。
今回は、花を文様化した華紋です。

※写真は留袖の一部

華紋は花を文様化したもので花紋ともいいます。中国やインドなどから影響を受けたとされ正倉院で多く見られます。花のような形をして円形に構成され、フォーマルの柄として使われることが多いです。

※写真は袋帯の一部の宝相華

宝相華(ほうそうげ)は牡丹や芙蓉(ふよう)などの花の美しい部分を組み合わせた空想の花です。仏教の装飾として使われることもあります。ペルシャ風の感性によって生まれたとされ中国から日本に伝わってきましたが、時代によって様々にアレンジされています。