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文様図鑑 vol.20 鷹、兜

美しい自然を切り取った文様に、幸せを願う吉祥紋、時にはダジャレを効かせた洒落紋など、着物には数え切れないほどたくさんの文様を見つけることができます。
デザイン性の高さはもちろんのこと、その文様に込められた意味を知ると着物はもっと面白くなるはず!「文様図鑑」では毎回、着物や帯から素敵な文様を紹介します。
今回は、男の子のお宮参りでよく使われる鷹と兜です。

男の子の祝い着として人気の高い鷹の柄。のしめは鷹か兜の柄で全体の8割を占めるとも言われています。
鷹は大成を願う柄とされています。
鷹の目は遠くの獲物を見ることができることから、「物事の本質を見抜く力を持つ」「先を見通す広い視野を持つ」という意味があるとされて、鷹の鋭い爪は一度掴んだ獲物を逃がさないことから、「一度掴んだ運や幸運を離さないように」という意味を持っています。

兜は、こどもの大切な頭を守ることから邪気などからこどもを守ってくれる意味を持ちます。
きらびやかで美しい兜は権威の高い者のみに許される装備品でありましたので、そんな兜をつけられるような人物に育ってほしい「出世してほしい」という意味も持ち合わせています。