文様図鑑 vol.11 麻の葉
美しい自然を切り取った文様に、幸せを願う吉祥紋、時にはダジャレを効かせた洒落紋など、着物には数え切れないほどたくさんの文様を見つけることができます。
デザイン性の高さはもちろんのこと、その文様に込められた意味を知ると着物はもっと面白くなるはず!「文様図鑑」では毎回、着物や帯から素敵な文様を紹介します。
今回はアニメでも大人気の「麻の葉」です。

※写真は小紋の一部
割付紋様(※)の一つである麻の葉は正六角形を基本とする幾何学門です。6個の三角形を組み合わせ、それを四方につなぎ合わせたもので、形が麻の葉に似ていることから、名付けられたと言われています。
※割付紋様(わりつけもんよう)とは
紋様を構成する方法のひとつで、同じ紋様を連続させ、規則的に繰り返して割り付けたもの。麻の葉の他に、市松、亀甲、鱗などがあります。

※写真は夏着物の一部で 破れ麻の葉
麻の葉は成長が早く、真っ直ぐ成長して行くため、麻の葉柄には子供の健やかな成長の願いが込められています。また魔除けの意味があり、昔から産着の柄として広く親しまれてきました。