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文様図鑑 vol.8 千鳥(ちどり)

美しい自然を切り取った文様に、幸せを願う吉祥紋、時にはダジャレを効かせた洒落紋など、着物には数え切れないほどたくさんの文様を見つけることができます。
デザイン性の高さはもちろんのこと、その文様に込められた意味を知ると着物はもっと面白くなるはず!「文様図鑑」では毎回、着物や帯から素敵な文様を紹介します。
今回は古くから日本人に愛されている「千鳥」です。

※ 写真は名古屋帯の一部

紋様に描かれる千鳥は鳥の種類ではなく、河原や海辺に見られる小鳥の総称です。
万葉集にも多数詠まれ、日本人に愛されている紋様です。
また、「千」とは数が多いことも表していて、「千鳥」には「水辺にいるたくさんの鳥」という意味もあるようです。

※ 写真は夏小紋の一部

※千鳥格子(ハウンドトゥース)

千鳥は三角形の様にデフォルメされたり海外でも使われています。ハウンドトゥース柄は
ハウンドは猟犬、トゥース(ツース)は歯のことで、チェックを構成している柄が犬の牙のようであることから由来しています。 日本ではこの柄が鳥が飛ぶように見えることから「千鳥格子」と呼ばれています。