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文様図鑑 vol.4竹

美しい自然を切り取った文様に、幸せを願う吉祥紋、時にはダジャレを効かせた洒落紋など、着物には数え切れないほどたくさんの文様を見つけることができます。
デザイン性の高さはもちろんのこと、その文様に込められた意味を知ると着物はもっと面白くなるはず!
「文様図鑑」では毎回、着物や帯から素敵な文様を紹介します。第二回目はおめでたい「松竹梅」の中のひとつ「竹」文様です。

※写真は小紋の一部。すっと伸びる竹を写実的に描いています。

「松竹梅」は言わずもがなの吉祥文様ですが、「竹」だけでもその常緑性は永遠の象徴とされ、まっすぐに伸び成長の早い様は力強さを表すとして縁起の良い柄のひとつです。

※写真は袋帯の一部。竹の部分を輪にした丸紋を作り、中にデフォルメした笹の葉を配したデザインです。

写真のように竹で丸紋を作った「竹丸紋」、竹を縞柄に見立てた「竹縞」、笹に雪を積もらせた「雪持ち笹」など、竹だけで描かれたり、笹だけで描かれたり、そのバリエーションは実に多彩で、古くから日本人に愛されてきたことを伺わせます。