PAGE
TOP

[着物でお出かけ] 美意識のお勉強「江戸のお洒落装身具」展へ

今回は、埼玉・川越にある「川越市立美術館」で開催中の「江戸のお洒落装身具」展へ。

江戸風俗研究家・平野英夫氏こだわりの其角堂コレクションから約250点の逸品が紹介されているということで、江戸の美意識を学びにお出かけしました。着物で生活していた時代、煙草入れや紙入れなど、帯に挟んだり懐に入れて持ち歩く「袋物」が活躍していました。
実用性とデザイン性を追求したお洒落な方々の装身具は、現代の私たちの感覚でもとても共感できるセンスがたくさん♡鎖や飾りなど細部の金物も凝った作りになっています。

鎖国していた江戸時代ですが、ヨーロッパ更紗など、貴重な輸入物の布やコインなどを材料にした袋物もあり、私にとっては新たな発見です。写真上:雲龍文金糸縫取懐中鏡入れ
写真下:御座船形御細工物紙入れ
※画像はパンフレットよりお借りしました

一番印象的だったのは、広げて組み立てると船の形になるという「御座船形御細工物紙入れ」。
紙入れに遊び心を最大限に詰め込んだ想像力、それを形にする緻密な技術力に衝撃を受けました。実際にコンパクトに畳まれた紙入れの状態から船に組み立てる映像展示もあり、目が釘付けでした(凄すぎ!︎)。実用品である装身具が美しい状態で見られる機会は大変珍しく、一つ一つの作品からとても刺激を受け、遥々川越まで遠出した甲斐がありました。
お着物特典があり、観覧料が2割引になりますので、ぜひ、お着物でお出かけください。美術館近くにある、大正10年創業の川越菓舗「道灌」もおすすめ。モチモチの「道灌まんじゅう」をぜひ。

ーーーーー
「江戸のお洒落装身具」

開催期間:
2024.10.26(土)~2024.12.8(日)
https://www.city.kawagoe.saitama.jp/artmuseum/tokubetutenji/toku-index.html

川越市立美術館
埼玉県川越市郭町2-30-1
東武東上線「川越駅」から「小江戸巡回バス」で約15分「博物館・美術館」で下車