[着物でお出かけ] 令和でも大人気!平安時代の物語「源氏物語と江戸文化」展へ
今回は、東京・上野にある「東京都美術館」へ。ついつい撮影したくなる鏡張りの丸いオブジェが特徴的な美術館です。令和になった今でも幅広い層から人気のある「源氏物語」の展示を見にお出かけしました。ご存知のとおり、「源氏物語」は平安時代中期に紫式部によって書かれた世界最古の長編小説。登場人物が多く、人間関係が複雑で、それぞれの人物の喜怒哀楽や心の移り変わりが深く表現されています。自分の気持ちに正直になれない姫や、愛が深すぎてライバルを呪い命を奪ってしまった姫など、読んでいる側も、一緒にハラハラドキドキし、早く続きを読みたくなってしまう物語です。
会場には、木版や錦絵などが展示されていました。印刷されている文字の細かさに、江戸時代の木版印刷の技術の凄さを感じます(挿絵が真ん中に描かれているのも斬新です)。今回楽しみにしていたのは錦絵。華やかな色使いにうっとりしつつ、描かれている人物のコーディネートをじっくり見るのが楽しみです。上の錦絵に描かれているのは、冬の浅草寺。自分の知っている場所が描かれていることで親近感が沸き、現代との歴史の繋がりも感じます。
物語のシーンが描かれたとても長い錦絵。覚えのあるシーンを発見してワクワクし、屏風や調度品の華やかさから平安時代が平和で豊かだったことを感じます。
源氏物語は、読むだけでなく、着物や身近な調度品に物語をモチーフにしたデザインが取り入れられるなど、現代でも人々に愛されてます。
着物の型紙も展示してあり、小さな源氏車のデザインがとても素敵でした。展示を見て、久しぶりに読みたくなったので、帰宅後にさっそく図書館で本を借りました。
本を読んでから展示を見るとより一層楽しめそうです(さっと読み返すには、漫画の「あさきゆめみし」もおすすめです)。
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「源氏物語と江戸文化」
開催期間:2022.11.19~2023.1.6
https://www.tobikan.jp/exhibition/2022_collection.html
東京都美術館
東京都台東区上野公園8-36
JR上野駅 「公園口」より徒歩7分