[着物でお出かけ] 蚕玉(こだま)さまへご挨拶「乙事諏訪神社」へ 長野県の旅②
かつては養蚕業が盛んだった長野県。富士見町乙事(おっこと)にある「乙事諏訪神社」には蚕玉(こだま)大神がいらっしゃいます。日々お世話になっている蚕玉さまへご挨拶に立ち寄りました。
神社の入口にある大きな石碑には「蠶玉大神」と旧字体で書かれてあり、台座の石からも歴史の古さが感じとれます。社殿は、諏訪大社下社本宮の再建の際、拝殿と脇拝殿を譲り受けたもので、昭和5年には国宝に指定されました。その後、火災による再建を経て、現在は国の重要文化財となっています。古くから諏訪大社と特別な関係があったことが伺えます。
境内には、絶妙なバランスで積み上げられた石灯籠や、諏訪神社となる前から祀られている珍しい神様(農具の神様など)の祠も並んでいます。御柱も四柱ありました。乙事諏訪神社にも、上社と下社がありましたが、戦後上社に統合されました。せっかくなので、乙事諏訪神社下社跡にも伺いました。
敷地の中には、「三峰神社」と「弓箭神社」の小さな祠がありました。背の高い木々が神社を囲む上社下社の鎮守の杜は、マイナスイオンが気持ちよく、ジブリ感が漂っています。
地名で気がついたかもしれませんが、乙事(おっこと)は「もののけ姫」の聖地ともされています。着物にも描かれる遠山の景色も素晴らしく、周辺には他にも史跡がたくさんありますので、散策してみるのも面白そうです。
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「乙事諏訪神社(上社)」
長野県諏訪郡富士見町乙事5410
「乙事諏訪神社下社跡」
長野県諏訪郡富士見町乙事