PAGE
TOP

【短い季節】欲しい単衣きものについて考える

春服、秋服が着られる時期は本当に短いと言われますが、体感で言えば単衣のきものを着られる時期も同じ。

暑いからまだギリギリ浴衣でもいいか、襦袢は夏物にして…などと言っているうちに9月も終盤に差し掛かり、あっという間に袷の時期に突入してしまいます。

最近、クローゼットを整理して単衣のきものを減らしたこともあり、せっかくの短い季節を楽しめる新しい単衣をお迎えしようかと考えてみました。今一番心惹かれているのは、赤系のきもの。
写真は素材不明の袷のきものですが、黒ベースに細かく赤が散った織りの生地で、深みのある赤色がとても気に入っていました。

糸が弱って着られなくなったので手放してしまったのですが、ほぼ無地であるところも使いやすかったため、似たような雰囲気の赤の単衣があればいいな…と思っています。次に注目しているのが、淡いブルー・グリーン・イエロー系の爽やかな配色のきもの。

以前持っていた葉っぱ柄のきもののように、秋冬のグレイッシュな雰囲気にも春から初夏の明るいイメージにも合う単衣があればいいな、と思ったのです。

同じ単衣の季節といえど、初夏と秋ではまといたい印象が全然違うので、どちらにも対応できる色味は重宝しそうです。少し迷っているのは、デニムきものという存在について。

前は大好きで愛用していたのですが、時が経つにつれて洋服の好みも変化し、それと共にきものの好みも少しずつ変わってしまったのです。

もうすぐ30代、これからは少し大人っぽく、上品な女性らしさが出るような素材や、現代的でモダンな柄行を楽しみたいなと思っていたので、全身デニムという装いは今の気分にあまりあっていないような気がしました。

絹ものや木綿素材で、深い赤、あるいはグレイッシュな淡いカラーの単衣きものを見つけられたらと思いつつ、来年の単衣の季節までに根気よく探していきたいなと思っています。