[着物でお出かけ] 今年は「船辨慶」で能はじめ
今年の能はじめは、なかのZEROホールで新春能「船辨慶」を楽しみました。
まず、「とうとうたらりたらりら・・・」から始まる「神歌」の心地よい歌声を聴きながら、天下泰平・国土安穏・五穀豊穣を願います。
歌詞の意味が分からなくても心が落ち着く歌。今年も聞けてよかったです。今回の番組は、「狂言:成上がり」「能:船辨慶」でした。
途中に見どころ解説が入るので、事前学習がなくても十分楽しめました。狂言「成上がり」
太郎冠者が主人の太刀を預かったまま居眠りしてしまい、泥棒に青竹とすり替えられてしまうお話。
野村萬斎さんの表現力が豊かで、ドタバタ劇では声を出して笑ってしまうほどでした。
能「船辨慶」
義経が恋人の静とお別れし船で海を渡っていたところに、平知盛(たいらのとものり)の怨霊が現れ、激しい戦いの末、無事に怨霊を退散させるお話。
鼓や笛の演奏と地譜だけで激闘の情景が想像でき、自分の脳内も賑やかになり、寝ずに見入ってしまいました。新春の能はじめなので、フォーマルめのコーディネート。
着る機会のあまりない紋入りの色無地と佐賀錦の帯にしました。
地厚の帯は重厚感があり、久しぶりに締めると少し苦戦します。
馴染ませるために、機会を見つけて定期的に締めてあげた方が良いですね。