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[着物でお出かけ] 日本のファッションの歴史をお勉強「時代をまとう女性たち」展へ

今回は、東京・九段下にある「昭和館」で開催中の「時代をまとう女性たち」展へ。ファッションの歴史を勉強にお出かけました。

「ファッションは時代を映す鏡」と言われているとおり、和装から洋装、家庭和裁から既製服へと、日本のファッションが大きく変化した昭和時代の歴史を、その背景にある世相とともに振り返りました。

物資が不足した戦時中・戦後は、和装が制限され、活動的な標準服が義務付けられたり、着物を解いて更生服へ仕立て直しをしなくてはいけない時代があったことを知り、着物が日常着で無くなった背景がよく分かりました。※写真はパンフレットよりお借りしました。

1000年以上続いた和装から、一般庶民までが洋装へと一気に移行したのは、約30年間くらいの出来事です。

明治以降に外国の文化がたくさん入るようになって、時代とともに、徐々に何となく変わっていったものだと思っていましたが、洋装へと変わらざるを得ないハッキリとした理由があったことに、衝撃をうけました。

戦後の日本を整えるため、女性も必死で働かなくてはいけない時代でしたから、活動的な衣類が求められるのは必然的。

その当時の方々の努力のおかげで、現在は、ファストファッションが溢れ、好みの服を制限なく着ることができるようになり、流行も早いサイクルで変化しています。

これから30年後、どんな未来に変化するのか、今は想像もつかないですが、AI による技術革新などによって、人々の暮らしが心身ともにゆとりのあるものに変化すれば、活動的であることを求めない、長い袖の優雅な和装に、価値を感じる方が増えるかも⁉︎と、密かに期待しています。コーディネートは春をイメージ。ちょうど桜の美しい日でした。

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「時代をまとう女性たち」
開催期間:2023.3.11(土)~2023.5.7(日)
https://www.showakan.go.jp/

昭和館
東京都千代田区九段南1-6-1
東京メトロ「九段下駅」4番出口から徒歩1分