PAGE
TOP

[着物でお出かけ] 人気の演目を楽しむ、お能鑑賞へ

ここ数年、定期的に足を運んでいる、お能鑑賞。
先日は、東京・池袋にある「豊島区立芸術文化劇場」で、人気の演目「道成寺・赤頭」を楽しみました。綺麗なビル、そして、階段が真っ赤⁉、︎こんな近代的な建物で、伝統芸能を観るギャップも面白く感じました。狂言は「樋の酒」。主人が二人の家来に米蔵と酒蔵の番を任せて出かけたところ、その間に家来たちがこっそり酒蔵の酒を飲んで宴を楽しむストーリー。演者さんのコミカルで豊かな表現力に我慢できず、思わず声を出して笑ってしまいました。

能は「道成寺・赤頭」。叶わぬ恋から生まれた、恨みと復讐のストーリー。目をキッチリ開いて見たいポイントは、巨大な釣鐘が落ちる瞬間と、その中から娘が変身して出てくるタイミング。つい両手を握りしめて見守ってしまいます。
変身後はとてつもなく恐ろしい怨霊をまとった般若に!!般若の姿(パンフレットより)

終演後は、この日のためだけに作られた舞台を、名残り惜しみつつ拝見。やはりこの空間には神聖な空気を感じます。コーディネートは刺繍が入ったシンプルな付け下げに格のある袋帯。普段出番の少ないフォーマルな帯も、こういった場面で活躍してくれます。お土産に道成寺のお香をいただきました。偶然にも、箱の色合いと着物のコーディネートがリンクしていて、嬉しくなりました。