[着物でお出かけ] 中野区立歴史民俗資料館へ
獅子の展示に惹かれて訪れた「中野区立民俗資料館」でしたが、「中野はむかし海でした」というコピーに衝撃を受け、常設展も見学しました。土器などが手が届きそうな距離に展示され、大きな博物館で見るよりも興味が湧きます。縄文時代の家族団欒の様子も細かく再現され、かなり覗き込んでしまいました。
「いつも通っている道が江戸時代からあったなんて!」
「あのお寺知ってる!」
「日本に初めて像がきた場所は中野!?」
「『生類憐れみの令』の犬屋敷は中野にあったの!?」
などなど
学生時代は地理や歴史が大の苦手でしたが、身近な地名などが出てくると興味津々、子供のようにはしゃいでしまいました。「この勉強はいつ役に立つの?」と思いつつ、必死に暗記したかすかな記憶とも繋がり、20年越しのモヤモヤ感もスッキリし、楽しい記憶に書き換えられました。こちらの資料館は、山﨑喜作さんという方が区へ土地を寄贈して下さり建設されたそうです。
屋外にも中野区の風土に関連する展示物や、山﨑家庭園と茶室があります。お庭には「醤油屋のしいの木」と呼ばれている木があり(山﨑家は醤油製造業でした)、推定樹齢は約500年、今でも成長し塀越しに根が伸び続けているというかなりの迫力。500年前といえば戦国時代、これまで数々の災害や戦争を経験しながら、令和の現代でも青々とした葉を身につけている姿には尊敬の念を覚えます。ーーーーーー
中野区立歴史民俗資料館
東京都中野区江古田4−3−1
西武新宿線 「沼袋駅」徒歩8分