【顔タイプ着物診断】史上最高の私になれる!着物がもっと“似合う”メイク術<顔タイプ大人編>

顔の輪郭やパーツ、バランスなどから似合うファッションを導き出す「顔タイプ診断®️」を和装に取り入れた「顔タイプ着物診断」。自分に似合う着物のテイストや色柄、髪型などを知ることで、自分らしい着こなしやスタイルを見つける近道になります。
まずは「顔タイプ着物診断」を自己診断してみる
https://www.kimonoplus.com/columns/1096/lang/ja-JP/16
「顔タイプ着物診断」の分類8タイプをチェックする
https://www.kimonoplus.com/columns/1098/lang/ja-JP/16
着物のお悩みで案外多いのが「メイク問題」。普段のメイクで着物を着るとアンバランスになったり、着物メイクをしてみたものの自分らしくない仕上がりにがっかりしたり……。メイクが決まらなかったことで、着物が似合わないと感じている方も実は多いのです。
そこで今回は、各顔タイプの魅力を引き出しながら着物がもっと“似合う”メイク術をご提案♪ 押さえておきたいポイントやコツ、色の選び方など、自分に似合う着物メイクの基本を知って、自分史上最高の着物姿を手に入れましょう!
顔タイプ「子ども」の着物メイク術はこちらから
https://www.kimonoplus.com/columns/1701/lang/ja-JP/18
顔タイプ「大人」の着物ヘアアレンジについては以下で公開しています。
https://www.kimonoplus.com/columns/1133/lang/ja-JP/18
モデルさんBEFORE
顔タイプ・キュート

今回モデルをつとめてくれた柚木渚さんは、顔タイプ「キュート」さん。柚木さんのお顔立ちを生かしながら、各顔タイプのメイクへと仕上げました。
チャートの通り、顔タイプ「子ども」と「曲線」の要素を最も多く持つキュートさんですが、それぞれの顔タイプのポイントを押さえることで印象を大きく変えることに成功しました。
つまり、自分の顔タイプに“似合う”を知っていれば、なりたいイメージに近づくことができるということ! 自分の顔タイプのメイク術だけでなく、気になる顔タイプも合わせてチェックしてみてくださいね。
顔タイプ⑤
クールに似合う着物メイク

凛々しいかっこよさと色っぽさの両面を備えるクールさん。大人×直線からなり、都会の女性ようなスタイリッシュなイメージを持たれる顔タイプです。
クールさんの着物メイクのキーワードは、「シャープ」「メリハリ」。
直線のパーツを生かしたすっきりとしたメイクが似合うクールさん。シンプルすぎるとキツい印象になってしまうので、どこかに女性らしい要素をプラスして女性も憧れる美人感を引き出していきます。

陶器のようなマット肌が似合うクールさんですが、着物では貫禄が出過ぎてしまうことも。着物メイクでは上品なツヤ感の出るセミマットな肌に仕上げましょう。
クールさんの着物メイクは、口元にポイントを持っていくとバランスがとりやすいので、アイメイクは色味なしでシンプルに。
深いグレーや黒系のアイシャドウをグラデーションでのせて目尻を強調し、まつげも上げずに長さと濃さを出すマスカラで、クールさんの知的な切長の目元をより強く印象付けます。
アイラインも目尻の外側へと黒でしっかり長めにひきます。下まぶたにも目尻にそってラインを入れると切長度がアップします。つり目が気になる方は、下まぶたのラインを目尻に影をつくるように床と平行になるように入れるとやさしい目元になります。

眉はシャープな直線で眉尻まで長めにすると、クールさんらしい都会的な雰囲気に。キリッと美しさを引き立てるように、焦げ茶か黒のペンシルでしっかりと描きます。
リップはクールさんにとってはとくに女性らしさを象徴する部分。着物メイクでは、今回使用した上品で落ち着いた赤のような深みのある色味を選ぶのが正解。輪郭をしっかりと出すときちんと感が出るので、筆で丁寧に仕上げましょう。
チークは、自然な血色感が出る程度にオン。ナチュラルな茶オレンジを、頬骨に沿って横長楕円形にさらっと入れます。上品なツヤ肌に仕上げるハイライトは、目の下と横、眉間の顔の中央にごく控えめにのせると、少し表情がやわらかくなります。
顔タイプ⑥
フェミニンに似合う着物メイク

愛らしい甘さと艶っぽいセクシーさを併せ持つ優雅なお顔立ちのフェミニンさん。大人×曲線からなり、きれいで落ち着いた大人の女性、いわゆる女優さんに多い顔タイプです。
フェミニンさんの着物メイクのキーワードは、「華やか」「女性らしい丸み」。
曲線のパーツを生かすように丸みを意識したメイクが、フェミニンさんが持つ女性らしい魅力を際立てることができます。ピンクやオレンジ、赤などの暖色カラーを用いて、華やかさも強調していきましょう。

女性らしさを格上げするみずみずしいツヤ肌もよく似合うフェミニンさんですが、着物メイクでは落ち着いた大人感を出すためにセミマットなファンデーションがベスト。厚塗りするとぐっと老け込むので、薄く重ねてきちっとした印象をつくります。
丸みのある愛らしい目元のフェミニンさん。着物メイクではアイシャドウに暖色の中でも深みのあるカラーを選び、グラデーションでしっとりと大人らしい表情に。丸みを強調するようにまぶたに半円状に丸くのせることで、フェミニンさんの甘い雰囲気もキープします。
アイラインも目の丸みを生かすように、黒目の上を重点的に描き目尻は短め。ボルドーやブラウンなど、暖色系の濃い色を使いましょう。まつげは全体的にくるんとカールし、目の縦幅を強調するイメージで中央をしっかり上にあげます。

顔の印象を決定づけるのが眉。フェミニンさんは、長めでなだらかな曲線を描くアーチ眉が好バランス。全体はパウダーでふんわりと仕上げながら、目尻はペンシルで形を整えましょう。大人のきちんと感を残したまま、フェミニンさんのやわらかな印象が際立ちます。
リップは華やかなピンク系がベスト。着物メイクでは肌なじみのいいカラーよりも、しっかりと発色しツヤ感のある色味を選ぶとフェミニンさんのお顔立ちがより華やぎます。輪郭も丸みを意識して整えましょう。
色っぽさを増す華やかなピンク系チークは、頬骨にそって横長楕円形にオン。仕上げにハイライトをチークの上にさらっと入れると、フェミニンさんの艶っぽい魅力がぐんとアップします。
顔タイプ⑦
ソフトエレガントに似合う着物メイク

和服美人という言葉がぴったりなソフトエレガントさん。大人×直線+曲線からなりますが、パーツは大きくないので控えめで奥ゆかしい表情が印象的です。
ソフトエレガントさんの着物メイクのキーワードは、「ナチュラル」「上品なツヤ」。
ソフトでやさしい雰囲気のソフトエレガントさんの魅力を引き出すのは、ベーシックなナチュラルメイク。着物ではナチュラルすぎるととても地味な印象になってしまうので、ポイントに上品なツヤをプラスすることで着物に“似合う”メイクに仕上げていきます。

ソフトエレガントさんのたおやかな印象を引き立てるのは、セミマットな肌。顔の余白を強調するマットなファンデーションはNG。着物メイクではあどけなさを強調するみずみずしいツヤ感よりも、しなやかな表情を引き立てる自然で上品なツヤ肌を目指しましょう。
アイシャドウはナチュラルなベージュ系を使い、自然な陰影で目元を強調します。アイシャドウは横幅を広げないように目の形に合わせてアイホール全体をグラデーションに仕上げます。まつげは上げずに、マスカラもごくさりげなくでOK。
目の形を際立てるようなアイラインはソフトエレガントさんのやさしい目元にはふさわしくないので、ブラウンやグレーなどの肌なじみのいい色を選ぶこと。目尻の終わりから少しだけ出る長さにペンシルなどで細く描き、綿棒などでぼかしてなじませます。

ソフトエレガントさんのやさしい顔立ちに合わせて、眉は曲線でもなく直線でもないなだらかな形がベストバランス。全体的にはっきりとは描かずにパウダーをふんわりとのせて、眉尻は長めに。眉がない人は先の細いペンシルで毛を一本ずつ足す感覚で描くと自然に仕上がります。
シンプルなテイストが似合うソフトエレガントさんは、使う色味を最小限にすることもポイント。今回使ったベージュ系のような肌なじみのいい淡い色が似合い、リップも同系色でそろえてお顔全体をワントーンに仕上げます。
リップ選びで大切にしたいのは発色よりもツヤ感。口元の控えめなツヤが、ソフトエレガントさんの上品な色気を表現してくれるでしょう。
チークも同色のベージュ系を頬骨に沿ってオン。仕上げにソフトエレガントさんの繊細な美しさをそっと引き立てるハイライトを頬骨の上、鼻先、顎に。上唇の上にも少しだけいれると、唇のツヤをより表情豊かにしてくれます。入れすぎるとテカリに見えるのでご注意を。
顔タイプ⑧
エレガントに似合う着物メイク

周りの目を引くような華やかで艶やかな雰囲気を纏うエレガントさん。大人×直線+曲線からなり、存在感のある大きめのパーツが目を離せない大人の表情をつくり出します。
エレガントさんの着物メイクのキーワードは、「立体感」「上品」。
はっきりとしたお顔立ちのエレガントさんは華やかな色味が似合いますが、やりすぎるとケバケバしい印象になり、逆にシンプルでも老け見えします。上品な色味をバランスよくポイント使いすることでお顔の立体感が生き、エレガントさんならではの洗練された美しさがあふれます。

やりすぎもやらなすぎもNGなエレガントさんは、肌の質感はとくに重要。陶器肌にツヤ感がバランスよく加わるセミマットのファンデーションが上質な雰囲気をつくります。透明感の強いベースは直線的なパーツのシャープな骨格感が浮き彫りになるので避けた方がベター。
華やかで深みのある色のアイシャドウが、エレガントさんの上品な色気を引き出します。濃く色をのせるよりも、目尻と目頭を強調するようにグラデーションでのせることで立体感が出て、大きく印象的な目元と華やかなお顔立ちをぐっと際立ててくれます。
アイラインはアイシャドウとなじむカラーで少し長めに引くと引き締め効果が。まつげは高さやカール感よりも、長さとボリュームをしっかり出すマスカラを使って、目元の存在感をさらにアップさせましょう。

眉山のある眉をしっかりと濃いめに描いて直線的な要素を加えることで、立体的な目元がより際立ちます。赤味のあるブラウンなど色味を眉にプラスするとお顔全体の華やかさがアップします。
目元の印象が強いので、リップも発色のいいカラーでバランスよく。今回は紫よりの赤を使用。輪郭をはっきり仕上げることできちんと感が出て、大人の上品さが加わります。
チークには上品な色を取り入れて、エレガントさんの洗練された艶っぽさを表現します。今回は目元やリップに合わせて、華やかな紫系の色味を頬骨に沿って楕円形に入れました。
着物メイクではあまり凹凸感を出さない方がバランスが良いケースが多いのですが、エレガントさんはシェーディングやノーズシャドウで輪郭や立体感をしっかり出すのがおすすめです。
絶対“似合う”が見つかる
着物リップ「BENI」

顔タイプや似合うメイクがわかっても実際に買いに行くと、「赤」一色でもさまざまな色味があふれていて、自分に“似合う”色が見つからなかったり、いまいち自信を持てなかったりしませんか。
「BENI」は、本記事を監修する真壁しおりさんが主宰する着物スタイル協会が、日本の伝統色をベースに色監修をした口紅。
全8種のカラー展開は、顔タイプ着物診断の結果や、パーソナルカラーで用いられる「春・夏・秋・冬」のタイプ別から選べるので、自分に“似合う”色が絶対に見つかります。
今回の記事ではフェミニンさんのメイクに使用しています(使用カラーは早春の喜びに満ちた、紅梅の色「08 ume-gasane」)。
着物メイク初心者さんはもちろん、リップ迷子さんも活用してみて。
「BENI」の詳細はこちらから
https://www.fucica.jp/
まとめ
4つの顔タイプ「大人」に“似合う”着物メイクをご紹介しました。
「顔タイプ着物診断」は、自分に“似合う”ルールや傾向を知り、自分らしい着こなしを見つけるヒントとして活用するもの。
自分の“似合う”ポイントを押さえることで、いつもの装いをぐんとアカ抜けすることや、憧れのスタイルに近づくこともできます。なにより自分に“似合う”を知ることで、着物姿に自信を持つことができ、着物がもっと楽しくなります。
今回ご提案したメイクを参考に、“自分らしい”スタイルを探して、見つけて、着物ライフをもっと楽しんでくださいね♪
顔タイプ「子ども」のメイク術はこちらから
https://www.kimonoplus.com/columns/1701/lang/ja-JP/18
顔タイプ「大人」のヘアアレンジについては以下で公開しています。
https://www.kimonoplus.com/columns/1133/lang/ja-JP/18
▼記事協力
日本顔タイプ診断協会
https://kaotype.jp/
▼監修
真壁しおり(日本顔タイプ診断協会 認定講師・着物スタイル協会代表)
日本顔タイプ診断協会 認定講師
https://kaotype-sys.com/style_kimono
着物スタイル協会代表
https://www.kimonostyle.info
▼キャスト・スタッフ
モデル:柚木渚(セントラルジャパン)
ヘア&メイク:亀田春佳
撮影:鈴木ジェニィ
文:君島有紀
▼衣装協力
京都きものレンタル和凛
https://walin.jp/
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