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キモノ+イラスト 『北斎文様』

キモノにプラスして着物を楽しむキモノプラス連載企画

今回キモノにプラスさせていただくのは『イラスト』です!

その第6段として、紹介させていただくのは世界的なアーティストとして認識されている浮世絵師・葛飾北斎の作品です。北斎が小紋張として着物の柄をデザインしていたのをご存じですか?今回はその一部をご紹介させていただきます。

北斎模様画譜(参照:国立国会図書館デジタルコレクション)

今で言う、ファッションカタログのようなものを、葛飾北斎が着物のパターン集『新形小紋帳』(1824年初版)を作成されました。
当時は、新型小紋帳をもとに、注文を受け着物を作成していたそうです。
『新形小紋帳』は北斎が亡くなったのち、明治17(1884)年に復刊され、その際には『北斎模様画譜』という「北斎」を冠した名前で売り出されました。以後、『北斎模様画譜(新形小紋帳)』に掲載されている模様は、「北斎模様」という名前で親しまれるようになります。

北斎模様画譜(参照:国立国会図書館デジタルコレクション)

新型小紋帳は一種の指示書のようなものになっており、柄の名前とどうやってその柄を作るのかの指示が描かれております。
江戸小紋のような、細かい柄の繰り返しになっていますが、遊び心があるところに北斎のセンスが感じられます。
現代でも、復刻をされて着物が作られているようなので是非探して着物とし楽しんでみてください!

参照:国立国会図書館デジタルコレクション
   https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/854627/1