キモノ+イラスト第3弾 『図案』
キモノにプラスして着物を楽しむキモノプラス連載企画
今回キモノにプラスさせていただくのは『イラスト』です!
その第3段として紹介させていただくのは物作りの基本とも言える図案です。
あまり、見ることのない図案を今回はご紹介したいと思います。


手描き友禅の工程は20以上の工程になりますが大きく分けると下記のような工程になります。
その基本となる図案のデザインをいくつかご紹介させていただきます。
実際に作る際はこちらのデザインを実際の着物や帯の原寸大の図案に作成されます。
デザインを作るまでにも試行錯誤がされており、一つのイラストとしてみても
素敵な作品ばかりです!

左が図案段階の物で、右が実際の帯のデザインになります。
色合いは変更されておりますが、帯になるものが忠実に図案の段階で表現されております。
手描き友禅の場合は、糸目や友禅挿しが大変だといったイメージが多いですが、
このように図案をイラストとして見ると、図案の段階から、高いクオリティーで作成されています。

もちろん、柄のある部分それぞれに図案を書かれています。
上記画像は前柄の部分が描かれているものになります。
このデザイン一つとっても、うさぎの構図やキノコのぼかし方など様々なことが考えられて図案を考えられています。

帯でなくても、イラストとしても完成されているので、そのまま額にしまって飾りたくなる作品ばかりです!
一つの着物や帯をみても、こういう手間暇がかけられてると思うと、より愛着が湧いてきます。
着物や帯をイラストとして見るのも着物の楽しみ方だと思いますので、是非色んな方の作品を見て楽しんでください!
▼図案協力
silk gallery https://silkgallery.net/