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【徳島県・大塚国際美術館】ここにしかない展示と圧倒的スケール感!前編

日本再発見の旅。〜圧倒的スケール感!大塚国際美術館・前編〜

徳島県の東の玄関口と言われる鳴門市。
観光名所がたくさんありますが、鳴門と聞けば「うず潮」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
ですがいま<大塚国際美術館>がアツいんです!
ここに行けば見たい西洋名画が全て見れる!と言っても過言ではありません。
早速、前編と後編に分けて<大塚国際美術館>の人気の秘密を探っていきたいと思います!

【目次】
1.<大塚国際美術館>ってどんな美術館?
2.空間まるごと再現の環境展示!
3.「ヒマワリ」7つ全て見れるのはここだけ!
4.<大塚国際美術館>ならではのメニューを堪能!
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1.<大塚国際美術館>ってどんな美術館?

こちらはポカリスエットでお馴染み「大塚グループ」が創立75周年記念事業として設立した「陶板名画美術館」です。

(写真提供:大塚国際美術館)

2021年度のテーマ「世界の名画に出合える美術館」の通り、26カ国の古代から現代までの西洋名画が約1,000点展示されています。
ただ美術館と聞いて何も知らずに行くと後悔しますよ!
普通の美術館とは訳が違います。
日本トップクラスの広さで、鑑賞ルートは約4km。
この圧倒的なスケール感はなかなか他では感じられないと思います。
こちらの美術館の1番の特徴は展示方法にあります。
間近で鑑賞OK!フラッシュの使用は禁止されていますが、作品との記念撮影OK!
こんな美術館どこを探してもないのではないでしょうか。

なぜこれが可能なのかというと、陶器の大きな板に原画に忠実な色彩、大きさで再現した「陶板名画」だからなんです。
陶板名画は、時が経っても退色劣化することがなく、約2,000年以上にわたってそのままの色と姿で残せるそうです。
絵の具の凹凸など画家の筆遣いを忠実に再現しているものもあり、ゴッホの「ヒマワリ」を見るとよく分かります。

それでは数多くある作品の中から少しだけご紹介していきたいと思います!

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2.空間まるごと再現の環境展示!

初めにご紹介するのは空間まるごと再現の環境展示2点です。
◆1つ目の作品はクロード・モネの「大睡蓮」

原画はフランス・パリにあるオランジュリー美術館に展示されています。
モネは自然光のもとで展示することを望んでいたので、現地では自然光が入るような部屋作りがされています。
しかし<大塚国際美術館>では雨風や紫外線にも耐久性のある陶板の特性を活かし、外に展示することが可能なんです!
様々な天候・時間によって異なる風情を楽しめます。
モネの願った自然光の中での展示。
ゆっくりご覧ください!

◆2つ目の作品「スクロヴェーニ礼拝堂」

鮮やかな青色の天井が特徴的ですね!
こちらはイタリア・パドヴァにある礼拝堂なのですが、壁画はもちろん床のキズまで空間まるごと再現されています。
現地では鑑賞時間15分と入場制限されているのですが、ここではベンチに座ってゆっくりと見学することができますよ!

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3.花瓶の「ヒマワリ」7点一堂に見れるのはここだけ!

次のご紹介はフィンセント・ファン・ゴッホの「ヒマワリ」です。
ゴッホは花瓶の「ヒマワリ」を全7点制作しましたが、このうち6点は世界各地に点在し、1点はかつて日本にありながら戦争で焼失しています。

そしてこちらが失われた作品「幻のヒマワリ」です。

それぞれの作品は各国の所蔵館で門外不出とも言え、同時に見ることは叶いませんが、ここに来れば一堂に鑑賞できる世界でも例がない画期的な試みです。
技術者によるレタッチという手仕事により画家の肉厚な筆跡まで再現されているので隅々まで見てみてくださいね。

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4.<大塚国際美術館>ならではのメニューを堪能!

<大塚国際美術館>ではレストラン・カフェもあるので、お腹が空いたり歩き疲れても大丈夫♪
今回は「カフェ・ド・ジヴェルニー」にお邪魔しました。

広々とした店内ですがオススメはテラス席です!
モネの「大睡蓮」のすぐそばにあり、周りにはモネが夢にまで見た「青い睡蓮」(見頃は6月〜9月)が咲く池があるのでのんびり食事を楽しんでください。

注文したのはこちら。「ヴィーナスカレー」1,100円(税込)です!

ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」になぞらえて考案されたこちらのメニュー。
お皿が貝殻になっているのがとっても可愛いんです♡
レンコン・鳴門金時・小エビなどトッピングが盛りだくさん!らっきょうも一緒にどうぞ。

カフェでは定番のものから季節ごとのアートなスイーツも提供されているので行かれた際はチェックしてみてくださいね!

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まずは前編をお届けしましたが、いかがでしたか?
原画は間近で見ることの出来ない作品を原寸大で、そして空間そのままを展示されているので思う存分、時間をかけて鑑賞して欲しいです。
<大塚国際美術館>の床も陶板で出来ているので歩きやすい靴で行くことをオススメします!

後編では「着物を着て芸術に触れよう」というサブタイトルをつけ、「和」や「着物にまつわるエピソードのある作品」をご紹介していこうと思います。
ぜひご覧ください!

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大塚国際美術館
●住所:徳島県鳴門市鳴門町 鳴門公園内
●電話:088-687-3737
●時間:9時30分〜17時00分
●休み:月曜日(祝日の場合は翌日)
1月は連続休館あり・その他特別休館あり・8月無休
●料金:一般 3.300円
大学生 2.200円
小中高生 550円
●HP:https://www.o-museum.or.jp/

※ご来館の際は必ずホームページの《開館カレンダー》《安心・安全のための取り組み》をご一読ください。
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※データは2021年7月時点での情報です。
最新の情報は各施設にお問い合わせください。

撮影:岩嵜一真
取材・文:キモノプラス編集部