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知っておきたい!七五三参りのマナー

こどもの成長を祝う七五三のメインイベントといえば、社寺への参拝。
せっかくならこどもに着物を着せて参拝したいと思っているご両親も多いですが、慣れない着物を着て七五三参りをするのは想像以上に大変。
当日の七五三参りが少しでもスムーズに進められるように、意外と知らない細かいルールを紹介します。

『神社とお寺、お参りするのはどっち?』
結論からいうと「どちらでもOK」。
もともと七五三は「氏神様にこどもの成長を感謝し、加護を祈る」ために始まりました。
神道では、生まれた土地の氏神・産土神(うぶすながみ)がこどもを守るといういわれがあるため、自宅近くの神社へ参拝するのが一般的です。

かといって、お寺へお参りするのが間違っているというわけではありません。
仏教では、仏様や先祖の霊がこどもを守るという教え。神社でもお寺でも、こどもを守ってくれるということには変わりないので、どちらを選んでも正解なのです。

『神社へ参拝するときの基本マナー』
神社とお寺では参拝するときのマナーも異なりますが、今回は神社での参拝の仕方についてご説明します。

1.身なりを整え、一礼して鳥居をくぐる

神様に挨拶をする前にまずは身だしなみのチェック。
多くの神社では、いくつかの鳥居をくぐりながら、拝殿へと進んでいきます。
鳥居をくぐる際は「一礼」してから境内へ入るようにしましょう。
また、参道の真ん中は神様が通る道とされているので、端の方をゆっくり歩くようにしましょう。

2.手水舎(てみずや)で心身を清める

参道を進むと必ず現れるのが手水舎。
ここでは手を洗い、注ぎます。
右手に柄杓(ひしゃく)をもって左手を洗い、左手に持ち変えて右手を洗います。
手を洗ったら、次は口を洗います。
その際、柄杓には口を付けずに、手水を口に含むようにしましょう。

最後に柄杓を立てて柄を洗い、柄杓を元に戻しましょう。
基本的に、柄杓の水一杯でこれらを終わらせるようにします。

3.神前での礼拝

拝殿についたら、神前で軽く一礼し、鈴を鳴らします。
鈴を鳴らすのには、神様に対し、自分が来たことを知らせるためという意味があるのだとか。
そのあと、お賽銭をそっとお賽銭箱へ入れたら「二礼二拍手一礼」で参拝をします。

ここで、神社での参拝で基本となる
「二礼二拍手一礼」について説明しておきましょう。

二礼
まずは神前に向かって2回深くお辞儀

二拍手
胸の高さで手を合わせて2回拍手。
感謝の気持ちを込めて祈念する

一礼
深いお辞儀を1回する

多くの神社では「二礼二拍手一礼」が主流ですが、神社によっては参拝方法が違う場合があるので、参拝前に確認するようにしましょう。

『ご祈祷の手順とマナー』
神前に参拝したあとは、社殿に上がってご祈祷を受けましょう。
ご祈祷とは、神様のご加護を受けられるよう願いを求める神事です。
神社によっては、ご祈祷を受ける場合は事前予約が必要なこともあるので、あらかじめ確認しておくようにしましょう。

まずは申し込み。
境内に置いてあるご祈祷申込書に、住所・氏名・願意(願い事)などを記入して、初穂料(祈祷料)を添えて祈祷受付所に提出します。
祈祷料の相場は5000円~1万円程度。
祈祷料はのし袋に入れて渡すのが一般的です。
このとき、のし袋は紅白または金銀で、蝶結びの水引がついたものを選ぶようにしましょう。
表書きには、上部に「御初穂料」、下部にこどものフルネームを記載します。

準備が整ったら、いよいよご祈祷がスタート。
拝殿に用意された椅子に腰かけて、ご祈祷を受けましょう。

七五三らしい雰囲気を演出してくれる千歳飴もご祈祷の際に授与品としてもらえることが多いようです。
ご祈祷を受けない場合は、ネットやスーパー、デパートでも購入可能です。
神社によっては、御守や、キャラクターの文房具グッズなどをもらえる場合も!

もちろん、ご祈祷は必須ではないので、参拝だけでも問題ありません。
最近では、オンラインでご祈祷が受けられる神社も増えているので、こどもの体調や家庭の都合に合わせて判断するようにしましょう。

知っているようで意外と知らない七五三の参拝マナー。
前もって頭に入れておけば、当日こどもがぐずってもスムーズに参拝できるはず。
お寺の場合は、参拝マナーも変わってくるので、事前にチェックするようにしましょう。

『七五三特集』記事一覧はこちらから⇩
https://www.kimonoplus.com/special-shichigosan

▼STAFF
撮影:秀平琢磨(UNPLUGGED)
監修・着つけ・ヘアメイク:塚本真子、小山恵、下元佳奈(Rola)
モデル:MIO、新井政成、谷香澄(gram)
編集・文:高島夢子(エディットプラス)

▼衣装協力
Rola
https://rola-kyoto.com

▼撮影協力
北野天満宮
https://www.kitanotenmangu.or.jp/