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【高知県・北川村「モネの庭」】フランスの本家が唯一認めた庭とは!?

フォトジェニックなキモノ旅〜まるで絵の中⁉︎迷い込んだと錯覚するほどの凄い再現度!〜

高知県の東部に位置する北川村。
こちらに<北川村「モネの庭」マルモッタン>はあります。
約3万平方メートルの広大な敷地に草花が約10万本植栽されており、訪れる季節により様々な美しい風景を見せてくれます。
フランスのクロード・モネ財団より<モネの庭>という名称使用を世界で唯一認められているこちら。
モネが惚れ込んだ景色を見に行きませんか。

【目次】
1.モネ自身が作った庭とは
2.<北川村「モネの庭」マルモッタン>ってどんなところ?
3.園内全体が写真スポット!
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1.モネ自身が作った庭とは

印象派の巨匠と呼ばれるクロード・モネ。

43歳でフランス・ジヴェルニーへ引っ越すのですが、庭師の助けを借りながら「花の庭」を造成していきます。
国内外から取り寄せた植物を数多く植えていきました。

引っ越してきてから10年ほど経った頃、鉄道線路を挟んだ隣の土地を手に入れます。
この土地には小さな池があり、モネはここを「水の庭」に造成していくのです。

モネは日本がすごく好きだったようで池に日本風の太鼓橋を取り入れます。
念願の青い睡蓮を咲かせることは叶いませんでしたが夢中になり手入れした結果、素晴らしい水の庭園が出来上がりました。

モネは1日の大半を庭造りか絵を描くことに費やしました。
「睡蓮」の連作はほぼこの庭で描かれたものだそうで邸宅や庭はモネの死後、大規模な修復工事を経てクロード・モネ財団により一般開放されています。

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2.<北川村「モネの庭」マルモッタン>ってどんなところ?

生涯の半分を過ごしたフランス・ジヴェルニーで理想の場所として作り上げた「モネの庭」を再現した庭として2000年に開園。
本家モネの庭の庭園管理責任者の協力のもと完成した<北川村「モネの庭」マルモッタン>は、それまで門外不出であった「モネの庭」の名称をいただく事となったそうです。
「モネの庭」を名乗れるのは本家以外に高知県・北川村にあるここだけなんです!!

「モネの絵の中を歩く」
<北川村「モネの庭」マルモッタン>ではそれが可能です!

◆なんといっても再現度が凄い!
モネが見たであろう景色。また見たかったであろう景色。
叶うことのなかった理想の睡蓮の花咲く池。
ここで見ることができます。

◆園内どこを歩いてもモネの作品の中にいるような錯覚に。
いたるところに作品が置かれており、絵と見比べながら想像し景色を楽しむ事ができます。

フランスから取り寄せている植物も植えられており、日本では見ることの出来ない珍しい草花に出会えます。
フランスとは気候が違うため日本で育てられない草花もあるそうですが、色味や雰囲気を合わせてできる限り近くなるよう考え植えられています。

大きく分けて「水の庭」「ボルディゲラの庭」「花の庭」の3つのエリアに分かれているのですが、ご紹介していきたいと思います。

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3.園内全体が写真スポット!

◆まず1番の見どころと言ってもいいエリア。
「水の庭」のご紹介です。

ただただ美しい「睡蓮の咲く池」。
太鼓橋も掛かっており、まるで絵の中に入り込んだかのような景色が広がっています。

睡蓮の葉は放っておくとすぐに茂ってしまうのでスタッフの方が週に一回、池に入りお手入れをされています。
水鏡ができるようにトリミングするのは、水面に映る雲や花・草木をモネは大切に描いていたからです。
とても忠実に再現・維持されています。

いろんな色の草花が水面に映りとても綺麗ですよね。
モネが咲かせたいと願い続けた「青い睡蓮」を是非、見に来てください!
6月下旬〜10月下旬頃まで美しい花を咲かせています。

◆次のエリアは「ボルディゲラの庭」です。
こちらはモネとルノワールが旅で訪れた地中海・ボルディゲラで、その光と色彩に感激し描いた作品を元に再現された<北川村「モネの庭」マルモッタン>オリジナルの庭です。

地中海のドライな雰囲気を表現するため、白い花こう岩で石組みをつくり、ヤシやソテツ・オリーブなどが植えられています。
また北川村ならではのゆずの木もあります。

「画風にも影響を与えた場所」と言われている地中海・ボルディゲラ。
モネが感激した光と色彩をあなたも感じてみませんか。

◆最後にご紹介するのは「花の庭」です。

こちらは9・10月頃に咲くダリア。

(写真提供:北川村「モネの庭」マルモッタン)

この写真は10月頃のサルビア・シュウメイギク・コスモスです。

(写真提供:北川村「モネの庭」マルモッタン)

(写真提供:北川村「モネの庭」マルモッタン)

いろんな種類・色の花が咲き、とっても綺麗です!
年間パスポートを購入し、来園する方も多くいらっしゃるそうです。
春夏秋冬いろんな景色を見せてくれるので、季節が変わるごとに来園することをオススメします!

<北川村「モネの庭」マルモッタン>で見られる植物はほぼ「花の庭」にある「フラワーハウス」で育てられています。
花の苗を買って帰ることもできますよ。

季節が変わるごとに植え替えが行われており、
休園される12月〜2月の時期に一度、全ての土を耕し空気を含ませ肥料を入れます。
その手入れのおかげで土はフカフカと良い状態になり、再び春から綺麗な景色を見せてくれます。
農薬は極力使わず、とても環境に配慮されています。
そのため園内にはたくさんの種類の昆虫を見ることができます。
特に驚かれるのは絶滅危惧種に指定されているゲンゴロウが見れるところ。

そして7月〜9月にはブルービーと呼ばれる「幸せを運ぶ青いハチ」がやってきます。
取材でお伺いした2日後に今年初めて姿が確認されたそうです。見れず残念、、
黒い体に青いしましま模様のハチ。出会えたら良いことがありそうです!

(写真提供:北川村「モネの庭」マルモッタン)

そして帰る前に寄っていただきたいギャラリーショップ。
アトリエをモチーフにしたこちらではモネグッズや地元商品が取り揃えられています。

中でも人気は「傘」なんだそうです。
雨が降ると気分は下がりますが、この色鮮やかな傘をさすとモネの世界観に浸ることができ気分も晴れそうですね!

あとは「カフェモネの家」で食事を楽しめたり、「手づくりパン工房」でゆずを使ったパンやシフォンケーキなどが購入できます。
ゆず果汁のかかったソフトクリームもおすすめです。

とても敷地が広く見応えもたっぷりあるので早くから来て、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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今回は世界で唯一「モネの庭」と名乗ることを許された施設<北川村「モネの庭」マルモッタン>をご紹介しました!
四季折々いろんな種類の植物に出会えるのでのんびりでき とても満たされた時間になること間違いなし!
ホームページの「NEWS」で花の開花情報を更新されているのでチェックしてみてくださいね。
モネの世界観を大切に再現された高知県・北川村ならではの「モネの庭」を皆さんも是非!体感しに来てください♡
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北川村「モネの庭」マルモッタン
●住所:高知県安芸郡北川村野友甲1100番地
●電話:0887-32-1233
●時間:9時00分〜17時00分(最終入園時間 16時30分)
●休み:6月〜10月の第1水曜日
12月1日〜2月末日
●料金:一般 1.000円
小中学生 500円
小学生未満 無料
●HP:https://www.kjmonet.jp/
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※データは2021年7月時点での情報です。
最新の情報はスポットにお問い合わせください。

撮影:岩嵜一真
取材・文:キモノプラス編集部