何が写ってる? / プロが教える写真講座 #05
子どもの写真を撮るときに、一番大事にしたいのは子どもの表情です。けど、もう一歩先のテクニックとして、意識できると格段に写真がよくなるのが「一緒に写っているもの」への意識です。まずは例を見てみましょう。
1. 子どもが笑ってる!という写真。

・・・さて、このとき彼(私のわんぱく息子です!)はなぜ笑っていたんでしょうか?この写真が1枚だけ、飾られていてもわかりませんね。
2. 子どもが何をしていてたのかわかる写真

同じ1枚の写真でも、主役と一緒に何が写り込んでいるかで、その1枚で「説明される情報量」が違うんです。もっと引いて、背景を入れてみましょう。
3. 子どもがいつ・誰と・何をしていたかわかる写真

そうなんです、自分より小さい子にしゃぼんだまを見せてあげたくて頑張っていた時の写真だったんです。
良い表情を撮りたい!残したい!というのはもちろんですが、こういう状況がわかる写真も、きっと後で見返したときにぐっと心を掴まれる写真になるんじゃないかなと思います。

私が七五三写真を頼まれたときなどに、よくお願いして撮らせていただくのは、おうちの中です。七五三の写真って、きっと神社の写真ばっかり撮ると思います。お出かけ先の写真ってちゃんと残ってるものですが、意外と、自宅がキレイに写っている写真って、残ってなかったりするものです。(数年後に同じ家に住んでるとも限りません!)こういうハレの日にあえて、どんな家で毎日過ごしていたかが思い出せるような場所で、記念写真を撮ってみるのも良いと思いますよ。

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