ボタンを簡単アレンジ! 世界にひとつだけの「帯留め」づくり

帯締めや帯揚げ、半衿…。小物選びを楽しめるようになると、オシャレの幅がぐんと広がる着物の装い。なかでも、最も自分らしい個性や遊び心を演出できるアイテムのひとつが「帯留め」です。
今回はお気に入りのボタンを帯留めに変える手づくりにチャレンジ。パーツと道具さえ揃えれば誰でも簡単にできるので、オンリーワンの装いを楽しみたい方はぜひ挑戦してみて。
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帯留めづくりに必要なもの
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まずは帯留めづくりに必要な道具から準備しましょう。今回使用したのはボタン、帯留め用の金具、ニッパー、ヤスリ、接着剤など。道具の種類は帯留めにしたい素材や形状によっても異なります。
帯留め用の金具は手芸洋品店などで取り扱いがあり、さまざまな形状や色のものがあるので帯留めにしたい素材に合わせて選んで。

今回帯留めに選んだボタンは、日本と遠く離れたパレスチナ自治区ベツレヘムに伝わる手工芸品「ベツレヘムパール」。白蝶貝に小さく開けた穴に糸鋸を通して職人がフリーハンドでつくる透かし模様が可憐で上品なボタンです。
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<帯留めのつくり方1>ボタンの後ろを平らにする
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帯留めの金具をつける下準備として、ボタンの裏側を平面にします。最初から裏面が平面の場合はこの工程は必要ありません。
今回は通し穴をニッパーでカットした後に残りをヤスリで削り、平らに整えました。ボタンの素材によっては、ニッパーでカットする衝撃でヒビや割れが入ってしまうものもあるのでご注意を。
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<帯留めのつくり方2>帯留め用の金具を接着する
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平面に整えたボタンの裏面へ帯留め用の金具を接着剤で取り付けます。帯留め金具は、色や形状以外にも三分紐用、四分紐用など通し穴の違いもあるので、持っている紐に合わせて選びましょう。
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完成!
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工程は以上の2ステップ。接着剤をよく乾かしたらできあがり!

誰でも簡単にできちゃう、ボタンを使った帯留めづくり。今回はボタンを使いましたが、ブローチやイヤリング、ワッペン、マグネット、箸置きといったさまざまなものが帯留めにアレンジできちゃいます。
ごく小さな装飾具ながらも、その存在感は圧倒的な帯留め。シーンや季節に合った帯留めを選ぶことはセンスの見せどころでもあります。
今回ご紹介したつくり方はあくまで一例。さまざまな方法があるので素材や自分にあった方法で帯留めづくりを気軽に楽しんでくださいね。
▼STAFF
撮影:sono(bean)
スタイリング、着つけ:佐川由希
ヘア&メイク:亀田春佳
モデル:真仲ひかり(SHREW)
編集・文:君島有紀
▼衣装提供
おべべとにゃんこ
https://www.obenyan.com/