≪ゆかたで体験≫ 風情ある庭を望む京町家でかんざし作り♪ 京都・紫野でつまみ細工体験

舞妓さんが髪に挿す花簪(はなかんざし)や、振袖や着物を着た際の髪飾りを作る際に使われる「つまみ細工」。
正方形の小さな布を折り畳んで糊付けすることで作られる、江戸時代から続く日本の伝統工芸で、繊細で華やかな美しさが特徴です。
今回はゆかたにあったかんざしを作ろうと、紫野の名刹・大徳寺総門のすぐ目の前にある【京都 おはりばこ】でつまみ細工体験に挑戦します。
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【1. 店舗・工房へ向かう】

まずは、体験ができる工房に向かいましょう。
体験会場は、店舗の中に入り、緑豊かな中庭を通った先にある、大正時代に建てられたという離れ。
都会の喧騒から離れた庭を望む趣のある空間で、日本の伝統工芸に挑戦できるなんてとても素敵です。
【2. お花の種類と布を選ぶ 】

花、台、色、花芯、下がりの5つのカテゴリの中から自分が好きな色や形のものを選んで、オリジナルの髪飾りを作ります。花の形は菊、梅、変わり花からチョイス。
つまみ細工体験で使用する記事は、舞妓さんの花簪に使われるのと同じ、極薄の正絹羽二重地。京都の手染で仕上げられたという鮮やかな色合いです。
私はゆかたの色合いにマッチするピンクと紫を選びました。
【3. 花びらを作る】

小さな正方形の布をピンセットでつまんで、花びらの形に折りたたんでいきます。
細かい作業なので最初は少し難しく感じますが、職人さんが目の前で見本を見せながら丁寧に教えてくれるので安心です。

決められた手順で正方形の布を折り込んでいく過程は、少し折り紙のよう。
きれいな形に折れると気分も上がります。
花びらの形が作れたら、でんぷんのりが塗られた木の土台のうえに並べていきます。
【4. 花びらを土台に接着する】

次に、ベースを選びます。
今回はゆかたヘアによく似合うかんざしをセレクト。
他には、いろんな場所に付けられるクリップと、+200円でバックチャームも選べますよ。
ベースを決めたら、折りたたんで出来上がった花びらを、一つ一つ丁寧に土台に接着していきます。すると、だんだんと花の形になっていきます。
【5. 花の中央に飾りをつける】

花の中央の花芯は、和の趣がある「金モール」と、洋服にも合わせやすい「クリスタル」の2つから選べます。どちらにするか決めたら、土台に指で糊を塗って、ピンセットで花芯をつまんで花の中心に置きます。このとき、取れないように指でぐっと押さえるのがポイント。
【6. 下がりを選ぶ】

花の下につける“下がり”は、2種類の形と7種類の色の、全14種類の中から好みに応じて選べます。私は大人っぽいグレーの色を選びました。
【7. 下がりを付けて、完成!】

選んだ下がりを職人さんに付けてもらったら、完成です!
実際に使うまでには、しばらく乾燥させる必要がありますが、少しの間付けて記念写真。 ゆかたとの相性もぴったりな、とてもかわいらしいかんざしができました。
今回は、【京都 おはりばこ】のつまみ細工体験をご紹介しました。
初めてのつまみ細工体験でしたが、職人さんが丁寧に教えてくれるので、初心者でも楽しくかんざし作りができました。ゆかたでのヘアアレンジにぴったりなかんざしや髪飾りを作れる、つまみ細工体験。ぜひ一度挑戦してみてくださいね。
京都 おはりばこ

京都・西陣で糸屋として創業した「京都 おはりばこ」。
大徳寺総門のすぐ目の前に店を構え、2Fに工房、1Fに店舗を併設する。店舗には、2Fの工房で職人によって作られたばかりの美しい作品がずらりと並ぶ。オーダーメイドにも対応している。職人に直接教えてもらえるつまみ細工体験や教室も好評。
●住所:京都市北区紫野下門前町25
●アクセス:京都市バス停大徳寺前から徒歩2分
●電話:075-495-0119
●時間:10〜17時
●休み:水曜
●料金:一名3,300円(バックチャームは+200円)
●HP:https://www.oharibako.com/
[衣装協力]

夢京都 高台寺店
豊富な品揃えが自慢のレンタル着物店。
着物選びから着付けまで、経験豊富なスタッフが丁寧に対応してくれるので、気軽に着物や浴衣を楽しめる。ヘアセットも専門のスタイリストが着物に似合うスタイルにしてくれるので安心。
●住所:京都市東山区桝屋町362-5 ますや 2F
●アクセス:京都市バス停東山安井下車から徒歩3分
●電話:075-561-9410
●時間:9~18時
●休み:無休
●料金:レンタル着物プラン 3,190円~
●HP:https://yumekyoto-kimono.com/
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※データは2021年6月時点での情報です。
掲載している料金は原則として税込み価格です。
最新の情報は各スポットにお問合せください。
撮影:ハリー中西
モデル:地蔵笑花(gram)
着付け:出口嘉津子(夢京都)
編集・文:武尾香菜(エディットプラス)
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