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2点だけおさえればOK! アンティーク着物に似合う簡単ポイントメイク

個性的なアンティーク着物スタイルを楽しむなら、明治・大正・昭和初期に作られた着物に合わせて、メイクもその時代のトレンドをポイントでプラスするとグッとクラシカルな雰囲気に。

メイクのポイントは二つ。アンティーク以外の着物コーデにも使える、簡単でシンプルなテクニックなので覚えておくと便利ですよ。

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ポイント① 赤いリップで纏う主演女優オーラ
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一つ目のポイントは赤い口紅。

銀幕スターが女性の憧れの存在だった1920年〜1930年代に流行した赤い口紅は、ほとんどの着物にマッチするポイントメイクでもあります。

コーデにもよりますが、鮮やかな色味が多いアンティーク着物には、少し落ち着いたボルドー系の赤を選ぶと好バランスです。

ポイントは輪郭をしっかり丁寧に描くこと。

少しツヤ感のあるものを選ぶと、映画女優のようなしっとりとした大人の色香を演出してくれます。よりクラシカルな印象にしたい場合は、マットな一本を選ぶと◎。

今回使用したリップは「ディグニファイド リップス 10」(3520円 Celvoke https://celvoke.com/ )。

スクワランとヒマワリ種子油がブレンドされたリップは、体温に溶けるようにするりとのび、一度塗りでもきれいに仕上がります。

ツヤにほどよい透け感があり肌馴染みがよいので、赤い口紅は似合わないと避けている人も試してみて。

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ポイント② まなざしに趣を持たせるアイメイク
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二つめのポイントは、控えめながらも印象を残すアイメイク。

1940年ごろまでリップ以外は色ものがほとんど使われていないため、マスカラとアイラインは黒、アイシャドウはグレーをメインに使います。

落ち着いた印象に仕上がるので、フォーマルシーンなどの着物メイクにも活躍します。

黒のアイラインはしっかり存在感が出るので細く丁寧に、目尻は跳ね上げずに添わせて。

まつ毛はくるんとさせないこと。マスカラで持ち上げるように塗るとツヤ感のある印象深い目元へと仕上がります。

今回は「ヴォランタリーベイシス アイパレット 06」(6820円 Celvoke https://celvoke.com/ )を使用。

グレーのアイシャドウは、アイホールにグラデーションを描くように塗ります。

ただ、日本人に多いイエロベース肌の場合、グレー単体で使うと顔色が悪く見えてしまったり、シャドウだけ浮いてしまうことも。

イエローベース肌の方は、先にアイホール全体にパレット右上のようなオレンジ味のあるカラーをベースに塗っておくと、グレーの馴染みがぐっとよくなります。

また、グレーも赤・黄・緑などの色味を感じるものを選ぶことが大切で、今回はパレット右下にあるカーキ寄りのグレーを重ねました。

ブルーベース肌の方は、色味を感じないグレーや青みがかったグレーを選ぶと良いでしょう。

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できあがり!
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二つのポイント以外はいつも通りのメイクでOK!

当時は細いアーチ眉の全盛期ですがやりすぎは禁物。流れを整える程度のナチュラル眉がちょうどいいバランスです。書き足す場合は長さのみで、今流行りの太眉は避けて。

チークはごくごく控えめに。目元と口元がはっきりとしているので、ついているかついていないか程度の入れ具合でも十分な効果があります。

▼STAFF
撮影:鈴木ジェニー
ヘア&メイク:亀田春佳
スタイリング、着つけ:大川枝里子
モデル:杉田友里(シグマ・セブンフェイス)
編集・文:君島有紀