これで完璧! 自分で着られるゆかた着付けマニュアル
自分でゆかたを着てみたいけど、どうやって着たらいいのかわからない…。
そんなお悩みを解消するために、今回は1人でも挑戦できるゆかたの着方をご紹介します。
なお、ゆかたを着る前に用意しておきたい小物についてはこちらの記事(https://www.kimonoplus.com/columns/153/lang/ja-JP/1)を参考にしてください。

STEP1:羽織って、背縫い(背中の中央にある縫い目)を合わせる

ゆかたを羽織ったら、まずは腕を伸ばして左右の袖口を引っ張り、背骨とゆかたの中心を合わせます。
STEP2:裾の長さを決める

上前(左側)、下前(右側)の前見頃(前の部分)を左右の手でしっかりと持って持ち上げ、くるぶしの下を目安にゆっくりと下ろし、後ろ身頃(後ろの部分)をお尻にフィットさせます。
まずは上前の幅を決めます。
ゆかたの後ろ見頃をお尻につけた状態で、右手を広げて左手を右の腰方向に動かし、上前の端の線が右の腰上までくるように動かします。
その時に、脇線(左の太ももの横にある線)が前から見えないように気をつけましょう。

位置を変えないようにしながら上前を一度広げ、下前をたるみがないように巻き込みます。
その時に下前の褄先(裾の先の部分)をきゅっと持ち上げ、上から裾に向かって狭くなるようにします。

最後に上前を最初に決めた位置まで戻します。
腰紐やウエストベルトをすると丈が短くなるので、このときの丈の長さはくるぶしの少し下くらいにするのがポイントです。
STEP3:ウエストベルト/腰紐を締める

上前を合わせたら、ウエストベルト(腰紐)を留めます。
このとき、右手で上前の腰骨あたりを抑えながら左手でウエストベルトの中心を取り、右手に持たせましょう。
背中で交差させ、ウエストに合わせて1周したら、前でフックを留めましょう。
STEP4 :おはしょりと衿を整える

左右の身八つ口(脇の開いている部分)から手を入れて、トントン、と前と後ろのおはしょりを整えます。
ウエストベルト(腰紐)にゆかたが引っかかっている場合もあるので、余分なシワが残らないように前後ともにしっかりと整えましょう。

片手で両方の掛衿を合わせて持ち、もう片方の手で後ろの背縫いを持ち、背縫いを下に引っ張ります。
この時、衣紋(後ろの衿部分)を首からこぶし1つ分のスペースを空けるのがポイントです。
次に衿部分を整えます。
下前、上前の順にのどのくぼみを隠すように衿を合わせます。
この時にバストを包むように衿を合わせると着崩れしにくくなります。
STEP5:コーリンベルト/腰紐をつける

下前の身八つ口からのコーリンベルトを入れ、下前の衿(ウエストの位置が目安)にとめて、ゆかたの外側から背中を通ってぐるっと半周させ、上前の同じ高さの位置にとめます。
このとき、おはしょりにシワができてしまった場合はしっかりと伸ばしましょう。

STEP6:伊達締めを締める

次に伊達締めを締めます。
伊達締めの役割は、整えたおはしょりと衿を留めることです。
おはしょりは、左右が平行になるように整えましょう。

伊達締めは胸の少し下くらいの位置に締めます。
STEP7:帯板をつける

最後に、帯板をつけます。
ゴム付き帯板の場合は、帯板を脇に挟みながらゴムを前でとめた後、ゆかたの衿合わせと同じ方向に回します。

帯板が前に来るように回した後、後ろのゴムが伊達締めよりも上に来るように調整しましょう。
そうすることで、ゆかたと帯板の間の上部分にスペースができ、帯の締め心地がよくなります。
いかがでしたか。
今回は、初めての人でも簡単に着られるゆかたの着方を紹介しました。
ぜひマスターして、ゆかたを着ておでかけしてみてくださいね。
帯の巻き方は、別の記事で紹介しているので、そちらも参考にしてみてください。
▼衣装協力
モデル着用
浴衣【浴衣 Cute Selection 単品販売 縞に菊模様 】¥9,790
帯【グラデーションへこ帯 赤色】¥5,720
髪飾り【京あそび 髪飾り 白】¥2,220
(西村兄妹キモノ店 Tel:075-417-6886/
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*税込価格
*2021年6月現在の価格です。
変更の場合がございます。
その他小物類:スタイリスト私物
▼STAFF
撮影:秀平琢磨(UNPLUGGED)
監修・着つけ:西村MIZUHO(西村兄妹キモノ店)
ヘア&メイク:塚本真子(Rola)
モデル:三村毬乃(gram)
編集・文:武尾香菜(エディットプラス)