PAGE
TOP

【着物と向き合う】私が着物を知ったきっかけ

あらためて「着物と向き合いたい」という気持ちが芽生えてきたので、これまでの着物との付き合い方について、個人的に振り返ってみることにしました。

私が着物を知ったきっかけは、就職活動でした。

呉服関係の会社の募集を見かけ、説明会に参加してみたところ、「そういえば着物ってあまり着たことがないな」と気づきました。

それまで、着物といえば卒業式や成人式の振袖・袴、夏祭りの日に浴衣を着るくらいで、着物という文化へのなじみが薄かったのです。

ただ、実家には立派な桐箪笥があり、そこには浴衣以外にもいくつか着物が仕舞われていました。
聞いてみれば、母がお嫁入りの際にあつらえた着物とのこと。

母方の祖母は今でこそ洋服ばかりだけど、若い頃はよく着物を着ていたそうです。

着物が自分にとって、そう遠くはない存在なのかもしれないと思うと、少しずつ興味が湧いてきました。

「着物のことは全然知らないけれど、知りたいし、詳しくなりたい」

そういえば、これまで袴や浴衣を身につけると、冗談半分で「洋服よりも似合うね」と言われることが何度かありました。

自分には、着物が似合うのかもしれない。
そう思うと、ますます着物のことを知りたくなりました。

着物のことを知るために、まず手をつけたのはSNSでした。

本や雑誌から知識を得るという方法もあったけれど、「まずは着物のことを好きになりたい」と思い、SNSでよく着物を着ている人のコーディネート写真をたくさん見ました。

そして、まんまとハマりました。

柄×柄で個性的な着こなしをする人、洋服や小物をうまく使って和洋折衷のポップなコーディネートを組む人……最初に「いいな」と思ったのは、正統派の着物よりも、そういった「現代風」の着物コーデでした。

次第に、SNSやYoutubeで「着物スタイリスト」として活躍するインフルエンサーさんを追いかけるようになり、「着物って可愛い!」「コーディネートを考えるのって楽しそう」と思うようになりました。

入り口は「就職活動」という現実的なものでしたが、着物を好きになる過程には、「着物のことを知りたい」という自分の意思がしっかりと表れてました。

そして、私は呉服関係の会社に就職し、一年半の間勤めることになります。