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[豆知識]新年を気持ち良く迎えるための年末のお手入れ

クリスマスも終わり2021年も残りわずか、着納めのお着物もそろそろ出てくる時期ですね。来年も気持ち良くお袖を通すには準備が大切です。今回は、私が年末の恒例にしている簡単なお手入れをお伝えしたいと思います。ご参考になれば嬉しいです。

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まずは、「たとう紙」
紐が切れてしまっていたり、シワシワになっていたら新しい物に取り替えてあげましょう。たとう紙が傷んでいるのは、何度も出し入れして着用したお気に入りの着物の証拠です。感謝の気持ちを込めて綺麗な紙に包みます。次は、「帯揚げ」
シワがあれば、アイロンをかけます。絞りの帯揚げは、アイロンでシボを伸ばさないように注意しながらかけましょう。生地にもよりますが、落ちにくいシワはスチームをかけると生地の張り感も戻り、とてもスッキリします(ただし、スチームは多少生地が縮むことがあるので注意が必要です)。そして、「帯留」
シルバーなどの金属製のものは、よりキラキラ輝くよう磨きましょう。液に浸すだけの洗浄剤は、手間もかからず綺麗になってとても便利です。磨いた後に変色防止剤を塗っておくと、輝きが長持ちします。最後に、「半衿」
新年には新しい半衿を身に付けるのが一番良いですが、新しいものが準備できなくても、綺麗に洗って付け替えをします。お着物アイテムの中で一番汚れる部分ですので、今年の汚れは今年のうちに綺麗さっぱり洗い流しましょう。それでは、2022年も豊かなお着物ライフに恵まれますようお祈りいたします。どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。