黄色の配色考えてみましょう
春の日差しが感じられるこの頃,やはり太陽の光ということで,黄色が気になりませ
んか?そこで,今回は黄色のコーディネートを考えてみたいと思います.
黄色は,着物に使用する場合もありますし,帯に使用する場合もありますが,色の組合わせとしては,考え方は同じです.また,黄色と一口に言っても明るい黄色やくすんだ黄色などでは印象も違います.
くすんだ黄色はどちらかというと秋の季節にふさわしい色かもしれません.
簡単に黄色コーディネートの同系色と反対色を考えてみたいと思います。
(1)同系配色
これは,全体を似た配色でまとめるやり方です.着物は黄色の小紋なのですが,帯も黄色系.似た配色でまとめています.
しかし,それだけではつまらないので,帯に使われている赤や青を,帯揚げのピンク,帯締めの
青で使用して動きをつけます.
着物:黄色の小紋
帯:黄色ベースに扇のような模様
帯締め:青(2)対照的な配色を作るには?
今度は,帯に紫系を用い,着物と対照配色(反対色)にしてみました.こちらは帯留めや帯締めを緑系にしました.この紬には緑や黄色,紫の色を使用した小さいお花が入っているためです.
半襟:梅とメジロ
着物: 黄色の紬の訪問着
帯:紫の梅柄
帯揚げ:薄い緑とオレンジ基調の隈取模様
帯締め:深い緑とグレーの3部紐
帯留め:風神雷神(手作り)
足袋:黄緑の千鳥模様まとめ
配色の仕組みをしっておくことは,即座に着物のカラーコーディネートを思いつくことができ時短になります.