【舞台写真あり】俳優としてきものを着た思い出
私は普段、小劇場の舞台俳優として活動しています。
舞台に立つ上で毎回衣装を着用するのですが、今までに何度か、きものを着て作品に出演したことも。
今回は、まだ着付けができなかった頃を含め、きものを着てお芝居に出演した過去の写真を振り返ってみます。こちらは2015年春に出演した永井愛『見よ、飛行機の高く飛べるを』という作品。
明治時代の女学校の話を、廃校になった小学校の跡地で上演しました。
時代考証はあまりしっかりやらなかったのですが、一応女学生役の俳優は全員袴を着用。
衣装係から指導されて自分で着付けをしていたのですが、襦袢の襟元は歪んでいるし、きものにシワは寄っているしで、必死に着付けをしていた当時の自分の様子が伺えます…。こちらも同じ年度に出演した北村想『想稿・銀河鉄道の夜』という作品。
少年ジョバンニ役を演じるにあたって、甚兵衛のような形のきもの(…?)を着ました。
倉庫に眠っていた衣装の中から選んだので、詳細は今でもよくわかりません。衣装できものを着るとなると、時代設定がかなり昔の作品であることが多いのですが、もちろんそうではない場合もあります。
2019年に出演した岡本昌也『inpedance mismatch』では、時代の設定がなく、きもの型のワンピースにローファーをあわせて着用。
2020年に出演した映画『2020 みんなの春をやり直す』では、現代のきもの好きなOLという設定で自前のきものを着ました。きものを趣味で着るようになってからは、作品を観た方に「きもの姿が素敵だったな」と思ってもらいたくて、以前よりいっそう着こなしにこだわるようになりました。
最近はなかなか機会がないですが、また舞台できものを着られることがあれば、あらためて着付けを習って美しい着姿を披露したいなと思っています。
(画像4枚目:photo by manimanium)
(画像5枚目:photo by 山下裕英)