[着物でお出かけ] 辰年に訪れたい神社③「宿鳳山高圓寺」
今回は、東京・高円寺にある「宿鳳山高圓寺」へお出かけしました。
辰年に訪れたい神社シリーズの3箇所目です。
神社と言いつつお寺なのですが、こちらにも辰年にちなんだ隠れスポットがあります。活気あふれる商店街が多数あり、賑やかな街が特徴の高円寺エリア。その地名の由来となっているお寺です。
門をくぐると、近隣が繁華街とは思えないほどの静寂な空間が広がっていました。「宿鳳山高圓寺」は、弘治元年(1555年)、中野成願寺三世建室宗正により開山されました。
三代将軍・徳川家光が鷹狩りの際に何度も訪れていたそうです。
入り口の門や屋根瓦など、各所に「三葉葵の御紋」が施されており、徳川家との関係の深さが伺えます。
さて、本堂の隣には稲荷社があり、こちらが今回ご紹介したい場所になります。稲荷社の石鳥居は、龍の彫刻がされた「双龍鳥居」となっています。なんと、以前ご紹介した「馬橋稲荷神社」(https://www.kimonoplus.com/columns/3295/lang/ja-JP/19)の鳥居と同じの石工職人・田中酉蔵氏の作品です。2つの鳥居の龍の違いを楽しむのも面白く、高圓寺の鳥居は降り龍の鋭い目線が印象的でした。
隠れたスポットだけに訪れる人もそれほど多くなく、ゆっくりと鳥居を眺めることができました。境内はとても綺麗に整っており、門からお堂までの参道を歩くだけでも清々しい気分になります。
今回は新緑だった紅葉が、赤く色づく季節に、また訪れたい場所です。
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「宿鳳山 高圓寺」
東京都杉並区高円寺南4-18-11
JR「高円寺駅」南口から徒歩5分