【三変化!】おさがりウールのコーディネート
祖母や母親から、きものをおさがりで貰うことがあります。
その中でとても多いのが「ウール」。
私のクローゼットにも、祖母から譲り受けたウールのきものが入っています。青地に、紫色で撫子の花が織り描かれたウール。
祖母からのおさがりというイメージも相まって、古典柄の帯や地味な色あいの帯をあわせると、「おばあちゃん感」の強いコーデになってしまい、貰った当時はあまり着ていませんでした。
とはいえ、見方を変えれば、デニム着物のような雰囲気もある一枚です。
せっかくなので、現代的に可愛らしく着られるよう、手持ちのアイテムでコーディネートを組んでみました。一つ目は、きものの色に近い青地の単名古屋帯を使ったコーデ。
イエローやピンクといった可愛らしい色味と、チェック柄のようなデザインがウールきものをポップに引き立ててくれます。
小物は、淡いイエローやグリーンを取り入れて爽やかに。二つ目は、ファンタジックな柄の塩瀬名古屋帯をあわせました。
白を多く使うことで、コーディネート全体が明るい印象になります。
帯留とイヤリングをビーズ素材にすることで、更に透明感もプラス。三つ目のコーディネートには半幅帯を使いました。
ウールの素朴さを活かして、くすみのあるベージュ地の帯でナチュラルな雰囲気に。
半襟や帯揚げにレース、帯留めにシェルのブローチをあわせて、素朴ながらも大人のツヤ感が出るように仕上げました。
野暮ったいイメージがあるウールきものも、長所を引き出せば、今っぽいカジュアルコーディネートを楽しめます。
箪笥の奥のおさがりきものも、眠らせておくのはもったいないですね。