[着物でお出かけ] 初めて見た!屋根付きの雛飾り
可愛いチラシに惹かれて「子ども時代の遊びとおもちゃ」という、少しマニアックな展示に伺いました。
昭和20年代からのおもちゃを年代ごとに紹介する「子ども時代の遊びとおもちゃ」のコーナー、日本各地の郷土玩具を紹介する「祈りの郷土玩具」のコーナー、明治時代から昭和時代の遊びをあいうえお順で紹介する「遊びとおもちゃの辞典」コーナー、の3ブースに分かれた展示となっていました。
戦後の紙芝居から始まり、30年代は「ホッピング」や「ダッコちゃん」、40年代は「ゴジラ」などの人形や「人生ゲーム」、50年代に入ると「ルービックキューブ」や「ファミリーコンピューター」へと、おもちゃを通しても、ほんの数十年の間に経済が成長し、人々の価値観が多様化した様子が伺えます。(このコーナーは撮影禁止でした)お祭りの縁日などで売られていた日本各地の郷土玩具は、その土地ごとの個性も豊か。モチーフやデザインこそ違いますが、どのおもちゃにも「子どもの成長を願う」祈りの意味が込められています。心を込めて物づくりをする日本の文化は次世代にも継承していきたいですね。
「遊びとおもちゃの辞典」コーナーも、盛りだくさん。丁寧に書かれていた遊び方の解説に、ついププっと笑ってしまいます。一番の衝撃だったのは雛飾り。まさか、屋根付きの雛飾りが存在していたなんて想像もしていませんでした。屋根の形もとても豪華です。隣には、芥子粒のように小さなお雛様道具の一式があり、余りの小ささに驚かされました。細部まで手を抜かない贅沢な作品に、職人の拘りが感じられます。
このお雛様は、ぜひ多くの方に見ていただきたい作品です。
期間限定ですので、気になられた方はお早めにどうぞ。
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「子ども時代の遊びとおもちゃ」
開催期間:2022/6/11(土)〜8/28(日)
新宿歴史博物館 地下1階 企画展示室
東京都新宿区四谷三栄町12-16
東京メトロ丸の内線「四谷三丁目駅」出口4より徒歩8分