[着物でお出かけ] 初春を祝う – 七福うさぎがやってくる!
2023年は、めでた尽くしの絵画と工芸の鑑賞からスタート!新たな門出を祝う七福うさぎの御所人形を見るために、東京・丸の内にある重要文化財の「明治生命館」へ。昨年10月に世田谷区岡本から移転した「静嘉堂文庫美術館」があります。「福」を運ぶ七福神と童子たちは「宝船曳」「輿行列」「鯛車曳」「楽隊」「餅つき」の5つのグループに構成されています。総数58体!の御所人形が一列に並んだ姿はとても迫力があります。
※写真はチラシよりお借りしました
この御所人形は、卯年生まれの岩﨑小彌太(三菱第4代社長)の還暦を祝って制作されたもの。全てのお人形に兎の冠が施されており、とても可愛らしく、表情も穏やかで、心からお祝いしている気持ちが伝わってきました。衣装の色柄も全て違っていて、身につけている小道具も精巧に作られた作品です。宝船の中までじっくりと、全方位から鑑賞したくなります。
こちらの御所人形の他にも、日本と中国の縁起の良い絵画が多数展示され、さらには、国宝の「曜変天目茶碗」も公開されています。※写真はチラシよりお借りしました
曜変天目は世界に3点しか現存しておらず、これまで幾度となく再現が試みられたものの、現在に至るまでその技法が解明できない、極めて貴重な逸品です。人間国宝に認定されながらも曜変天目を研究し続けた陶芸家もいらっしゃたそうです。
漆黒の中にある瑠璃色の不思議な模様は、実物を見たら吸い込まれそうなくらい魅力的。ぜひ、お見逃しなく。宝尽くし柄の江戸小紋と帯留を付けて、お出かけしました。
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「初春を祝う – 七福うさぎがやってくる!」
開催期間:2023.1.2(月)~2023.2.4(土)
https://www.seikado.or.jp/exhibition/current_exhibition/
静嘉堂文庫美術館
東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1階
東京メトロ千代田線「二重橋前<丸の内>駅」3番出口直結