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[着物でお出かけ] 「東洋の医・健・美」を学んで猛暑を乗り切る

みなさん、こんにちは。
猛暑日が続いていますが、健やかにお過ごしでしょうか?
今回は、東京・駒込にある「東洋文庫ミュージアム」へ、熱中症や夏風邪に負けない身体作りのヒントを探しにお出かけしました。「モリソン書庫」と呼ばれる、壁一面の本棚がとても美しいが素敵なミュージアムです。
アジアの人々が、古来どのように医療・健康・美容に向き合ってきたかを知ることができる資料が展示されています。写真左)中国史記 「秦本紀」(国宝) 
写真右)「傷寒論」

「秦本紀」は、中国最古の歴史書で、東洋文庫が所蔵する巻は、12世紀に司馬遷の「史記」を書写した、現存する最も古い写本だそうです。日本の文字文化の歴史を伝える意味でも重要な書物のようです。

「傷寒論」は、中国医学の重要な古典で、日本の漢方も傷寒の理論を基礎にしているそうです。現在でも風邪の時に飲む「葛根湯」も傷寒論に書かれている漢方薬です。こんなに古い歴史があるとは驚きでした。写真上)翡翠の美顔ローラー
写真下・左)「溶顔美艶考」
写真下・右)「粧眉作口伝」

翡翠は健康のお守りと考えられていたそうです。美顔ローラーはデザインもエレガントで効果がありそうです。
「溶顔美艶考」には、四季の化粧・お出かけ先に合わせた化粧・年齢や立場に合わせた化粧、さらには風呂に入る時の化粧などが書かれています。
「粧眉作口伝」では、眉が最も印象に影響を与える重要なパーツと考えられ、眉の描き方や道具などが挿絵とともに解説されています(挿絵がかわいい)。

「一番大切なお化粧は眉毛」というのは古来から変わらないのですね。

美しい容貌であるためには、化粧や髪型だけでなく、「血液の循環を正しく整えること」も重要だそうです。病気にかからないためには、日々の食事と適度な運動が、古来より基本とされています。
展示の内容を参考に、健やかで美しく着物を装えるよう、あらためて生活習慣を整えたいと思います。
みなさんも健康のヒントを見つけにお出かけしてみてください。

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「東洋の医・健・美」
開催期間:2023.5.31(水)~2023.9.18(月・祝)
http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/exhibition.php

東洋文庫ミュージアム
東京都文京区本駒込2−28−21
JR・東京メトロ南北線「駒込駅」から徒歩8分