[着物でお出かけ] 人間国宝の美意識を感じる「中川衛 美しき金工とデザイン展」へ
今回は、東京・汐留にあるパナソニック汐留美術館で開催中の「中川衛 美しき金工とデザイン展」へお出かけしました。
中川衛さんは、1947年石川県金沢で生まれ、大学卒業後、松下電工(現パナソニック)に入社し美容家電のデザインを担当されていました。27歳で地元の金沢へ戻り、昼間は石川県工業試験場で勤務し、夜に加賀象嵌(ぞうがん)の修業をするという生活を11年続けられ、2004年には重要無形文化財「彫金」保持者(人間国宝)に認定されました。現在は、海外でも活躍されています。象嵌作業の様子(※写真はHPよりお借りしました)
象嵌とは、金属の表面を鏨(たがね)で彫り、できた溝に異なる金属を嵌め込んで模様を作り出す技法です。1㎜以下の高度な技術が必要で、複数の金属で構成される「重ね象嵌」は最も難易度の高いものとされています。中川衛さんの作品(右下)と現代作家の作品
色々な工芸品に象嵌技術が施され、モダンでカッコ良い作品の数々に魅了されます。Heel less Shoes”波と遊ぶ”
現代アート作家の舘鼻則考(たてなはのりたか)さんとのコラボ作品。レディガガさんも愛用されていることでも有名な「ヒールレスシューズ」の踵にも、中川衛さんの象嵌が装飾されています。デザインはもちろん、実際に履けるということにも驚きました。
会場では、映画「加賀象嵌 中川衛 美の世界 -新たな伝統を創る-」(約40分)も上映されており、その内容からも中川衛さんの美意識を学ぶことができます。作品からは見えない部分の繊細さに息を飲みました。金属のクールな雰囲気に馴染むようなコーディネートにしました。
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「中川衛 美しき金工とデザイン」
開催期間:2023.7.15(土)~2023.9.18(月)
https://panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/23/230715/#exhibition-detail-moredetail
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パナソニック汐留美術館
東京都港区東新橋1-5-1
都営大江戸線「汐留駅」より徒歩約5分