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[着物でお出かけ] 日本の美意識に触れる「日本服飾の美」展へ

今回は、東京・新宿にある文化学園服飾博物館で開催中の「日本服飾の美」展へお出かけしました。

「宮廷装束」「小袖」「武家服飾」「能装束」と4つのテーマごとに展示され、意匠・織・染め・刺繍など、精緻な技術や色彩感覚を通じて、日本の美意識に触れることができます。※画像はパンフレットよりお借りしました

「宮廷装束」の展示では、大正時代に作られた「御祭服(ごさいふく)」も展示され、天皇が「大嘗祭(だいじょうさい)」「新嘗祭(にいなめさい)」のみに着用する、最も神聖で清浄な衣類を四方から見ることができました。
真っ白な生絹(生糸を精錬せずに織った絹織物)の雰囲気がとても神秘的です。令和の現在まで、平安装束が受け継がれていることにも歴史の長さを感じます。

また、明治時代になると女官の正装が簡素化され、袿袴(うちぎばかま)の足元にパンプスを合わせていたことには驚かされました。時代の流れに伴いパンプスを取り入れた和洋折衷な装いにも、カジュアルになりすぎず品のある美しさがありました。※画像はパンフレットよりお借りしました

「武家服飾」ブースでは、無地や型染めでシンプルの美を追求した普段の装い、華やかさでも競い合った戦場での鮮やかな色や奇抜なデザインの「陣羽織」など、どんな時でもお洒落を楽しむ美意識に刺激を受けました。色数を抑えて控えめなコーディネートでお出かけしました。

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「日本装飾の美」
開催期間:2023.6.17(土)〜2023.8.6(日)
https://museum.bunka.ac.jp/exhibition/

文化学園服飾博物館
東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル
都営大江戸線「新宿駅」徒歩4分