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浮世絵柄にこだわる

浮世絵といっても当初は菱川師宣が「見返り美人」という1点物の肉筆画を描いたのがスタートといわれています。そこから、庶民に手に入るようになったのは、主に二つの理由があり、第1の理由は一点モノではなく、大量に同じものを作成することができるようになった版画という制作手法をとったこと。第2の理由は、ジャパンブルーと呼ばれている安価なべろ藍(中国製の染料です)を使用可能になったことが大きく普及した理由と私は考えています。さて、美術も着物も好きなのでそんな浮世絵柄大好き人間の私。今回発見したのは、マカロンで有名なピエールエルメのマカロンの箱。(期間限定なのかな?)この見立てがとてもユニーク。棒手降り商人の桶に見立てているのか?上のほうにあるのは山笠?なのか?この鳥居の模様は何の見立てなのか夢が膨らみます。実はこのマカロン3個入りもあるのですが(写真はありませんが)もっと簡単な見立てで、有名な「日本橋」の浮世絵の中の大名行列があり、まといのような長い棒の上にマカロンがくっついているというくすっと笑える箱です。これも買えばよかった。紙袋のデザインも白にカタカナ、今回は日本のこだわりデザインだったのでしょうか。
そして、前回の私の授業のコーデ。浮世絵師の話を授業でするため、今回この帯の出番です。このえるめの箱はモノを売るためのデザインでとても大事なもの。私も箱ばかり集めて遊んでないで時間ができたら遊び心のある製品を世の中に出していきたいな。