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[着物でお出かけ] 明治神宮ミュージアムで癒しの時間

令和元年(2019年)10月に開館した「明治神宮ミュージアム」はその名の通り、明治神宮の杜の中にあります。
建築家の隈研吾さんが設計されたとてもモダンな美術館は、広々としたメインロビーがとても気持ちよくて美しい空間です。1階には「杜の展示室」があり、模型や映像などで明治神宮の歴史や1年間の行事について知ることができます。笙や龍笛など雅楽の楽器の展示もあり、雅楽の音色が好きな私はじっくりと観察してしまいました。

2階には「宝物展示室」と「企画展示室」があり、企画展示室では現在、「みかどの御英姿」が開催中でした。普段は見ることができない明治天皇を描いた錦絵や、昭憲皇太后の衣装などが展示されています。※写真はパンフレットからお借りしました

今回私が一番見たかった展示は「宝物展示室」にある【六頭曳(ろくとうびき)儀装車】、実際に使われていたイギリス製の馬車を、3年もかけて当初の姿に修復したそうです。間近で見るとかなりの迫力で、鳳凰はとても凛々しく、あらゆる曲線が滑らか、細部まで繊細なデザインが施されています。館内の暗めの照明が一層の高級感を演出しています。360°回れる展示でしたので、ぐるぐると数周まわりながら、房のひとつひとつまで見惚れてしまいました(想像以上の美しさに一目惚れ。絶対また会いに行きたい)。

出口付近には、3面の大きなスクリーンに囲まれた6席のみの小さな「映像ルーム」があり、明治神宮の四季の移り変わりや儀式の様子、杜の手入れをしている日常の風景を見ることができます。高揚感あふれる映像は、まるで自分が鳥になって人々の様子を近くでそっと観察しているような感覚になります。

帰り道には、「杜のテラス」で鳥居を見ながらゆっくりと余韻に浸りました。この日は馬車に合わせて源氏車文様の着物でコーディネート。

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「明治神宮ミュージアム」
https://www.meijijingu.or.jp/museum/
東京都渋谷区代々木神園町1-1
JR「原宿駅」、東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前駅」 徒歩5分

「みかどの御英姿」後期
開催期間:2022.9.23(金)〜2022.12.4(日)