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「修復前,修復後」

先日フェルメールを見に行ってきました.これは4年をかけて塗りつぶされた画中画を復活させるというプロジェクト.ちなみに,画中画というのは劇中劇というように絵画の中に絵があるという状態です.左側を見ると分かると思いますが,弓を引いたようなキューピッドが見えますね.
 お約束ですが,この展覧会ではフェルメール作品は1点のみの展示でその他はオランダの画家,レンブラントなどの作品がありました.
今や日本人,レンブラントよりフェルメールが人気なのではというぐらいの人気ぶり.今回のコーデです.
 着物: 紺色にピンクの茶筅のような模様が見える江戸小紋の単
 帯:この時期しか締められないアジサイの帯
 半襟: 鳥,ちょうちょ,お花
 かんざし:オレンジの砂糖菓子の飴玉のような飾り
 帯揚げ:グリーンと緑
 羽織:白のレース羽織
 羽織紐:自作実はこの帯,修復後?なんです.もとは1000円で売られており,薄汚れていました.そこを悉皆屋さんの技でとてもきれいに!(同じ白でもすべての帯がそうなるとは限りませんが)修復前もきちんと写真にとっておけばよかった.

半襟に鳥がついていましたが,現代社会ではなく17世紀オランダでは,鳥=不道徳といった暗喩があり,鳥の半襟に気づいてしまった私はちょっと微妙な雰囲気に.例えば,絵の世界では,鹿にはこんな暗喩があるなど意味があるモチーフも多いですね.色でも形でも文化差を調べるのは楽しいです.

6月に入り札幌は最高気温が20度満たない日がずーっとで,今日初めて20度超えます.単にかならず羽織物は必須です.なかなか順調に着物を着れていて,3回.1年大体100日着ているので同ペースかな.着ない単がないように一生懸命着てあげなくては.